100%実話!自然霊との対話 上丘 哲 (著)

100%実話!自然霊との対話 読みました。面白かったな。

子供のいない夫婦と、いつしかその夫婦にあたかも育てられるかのように生活するようになる?自然霊の十三丸。その家族(?)のお話です。十三丸がかわいかったですね。

先般、人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元(スーパーナチュラル)」にあったをご紹介しましたが、この中で説明している”知的な存在(シャーマン・・・は自分の脳のなかで秘密の扉を開いて、自分たちの意識を別の世界に映しだしているということです。それが「異次元」です。そこには、私たちに強い関心とかかわり合いをもつ、「知的な存在」が生息しています。そしてシャーマンは、私たちが入間として人生を全うするつもりたら、それらの生きものを相手にしなけれぼならないと感じています。)”がこの自然霊になるのかななどと考えて読んでおりました。

辻原 登「韃靼の馬」終了しました。

日本経済新聞連載の辻原 登「韃靼の馬」が連載終了しました。小説はほとんど読みませんが、日本経済新聞連載の連載小説はほとんど読んでいます。

そして、いままでの連載小説の中でも、この辻原 登「韃靼の馬」は、よかったですね。毎日、朝刊が楽しみでした。それが本日終了しました。

作家の辻原 登氏をはじめとして、関係者の方々、ありがとうございました。

そして、長い間おつかれさまでした。

人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元(スーパーナチュラル)」にあった

人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元(スーパーナチュラル)」にあった(グラハム・ハンコック、エハン デスヴィ著)を読みました。おもしろかったです。

グラハム・ハンコックといえば、超古代文明関連の著作で名を馳せましたが、変成意識を扱うことでさらに厚みのある超古代文明解析を手がけ始めています。

“実際に超古代文明をもたらしたのは誰か?”というところが、おおきな謎になっていて、これが神であったり、宇宙人であったりするわけですが、ここのところに、人間の変成意識を付け加えたところがミソになっています。実際に説得力が増したり、またDNAの謎や、スピリチュアル/心理学/宗教などが絡みやすくなってきたような気もします。個人的には、非常に面白いと思いました。

ということで、変成意識を付け加えた部分を紹介したいと思います。

先だって、捕捉を少々・・・、

人類が、解剖学的に完全な、現代人の脳と同じになったのは50~20万年前だが、人間らしいふるまいを始めるのは4万年前からであると考えられます、というのはそのころから芸術と解される洞窟美術などが発見されているからです。そして、それには人間の変成意識が大きく関与しているのです・・・、

では、これに関したハンコックの説明を紹介します。

(p290~p296)・・・考古学的な記録でそれを見るなら、本当に並はずれた変化です。なぜなら、とつぜん、たんなる砕いた石のかけらではなく、傑出した、驚くような芸術が発生したからです。現代の偉大な作品やルネッサンス期の画家たちさえも、恥じ入らせるほどの芸術。言葉にならないような方法で、心に触れる信じられないほど啓発的な芸術です。
いくつか例に出しましょう。フランスのペシュメルル洞窟のものは、約2万4000年前に描かれた洞窟絵画の典型です。洞窟白体を芸術品として利用しているのが特徴的です。この地下の迷宮には、上から伸びる鍾乳石と下から伸びた石筍(せきじゅん)によってできた柱の森があります。鍾乳石と石筍で埋め尽くされた天然のギャラリーを通り抜けると、壁に芸術作品の暗示的な断片が現れます。素晴らしい作品です。壁には、2頭の奇妙な馬が、いっぱいの点で美しく描かれています。点は馬の体を超えて広がっています。馬の頭は非常に小さく、リアリズムを超越していますが、信じられないほど力強く見えます。この絵は奇妙な手形で囲まれています。そのーつは指が6本あります。
他の洞窟でもそうですが、興味深い生きものの絵は、超自然的なものとしか形容できません。日常の現実世界では見たことがないし、私たちの祖先も会ってはいないはずです。これらの生きものは半分が動物、半分が入間という組み合わせのセリアンスロウプ(獣入)です。これらセリアンスロウプは、世界中どこでも見られる、初期の岩絵と洞窟絵の普遍的なテーマです。^
イタリアのフマーネ洞窟にある岩絵が、3万5000年前のもっとも古いものです。それ以前に描かれたものもこれから発見されるでしょうが、今のところはまだありません。そこでは、5つの奇妙な動物の姿のなかに、はっきりと動物と入間の組み合わせがあります。仮面をかぶっている男性の姿ではありません。入間と動物が完全に変形していて、雄牛の角があります。
ショーベ(Chanver)洞窟の奥深く、岩が突き出たところには、天井からぶらさがる並々ならぬ絵画があります。3万3000年前のものです。男性の足と臀部をもちながら、背中にはバイソンのようなコブがあります。頭は完全にバイソンに変わっていて、大きな角をもっています。さらに巨大な女性の体に見えるものに、何かまたがっている絵もあります。下腹部の陰部が見えますが、この女性には頭がない。非常に奇妙なものですが、右腕はライオンの頭に変形しています。3万3000年前のショーベ洞窟の壁に、バイソン男とライオン女がいるのです。この芸術家たちは、単調な日常生活で、こんな不思議な生ぎものは見ていないのは明らかです。
いったい彼らはどこからこんな不思議なアイディアを得たのでしょうか? 彼らは、自分たちが経験した、ある「遭遇」を絵にして記録したのです。彼らにとって途方もなく重要なものでした。なぜなら、先史時代のある瞬間に、私たちの祖先はこうした驚くべき絵画を作り始め、また現代人らしい振る舞いが登場したからです。そして、明らかに来世についての強い信念をもっていて、宗教らしきものもありました。ンンボルを扱う並はずれた手際は、私たちが近代人の活動として認めている経済活動と結びつきます。彼らは、動物が特定の時間にどこにいるのか知っていたので、綿密に計画した狩猟戦略がありました。
彼らの行動はまさしく私たちと同じです。私たちと変わらぬ入間です。手がかりは、洞窟の壁に記録された「遭遇」、先祖が残した、最古の記録にあるように思われます。彼らは超自然的な存在と接触していて、その存在が彼らを入間らしく変えたということです。これこそが、私が、探していた答えでした。
洞窟絵画にはあるパターンのデザイン的特徴が普遍的に見られます。ジグザグの線や波線。内側が入れ子になるような、ほとんどボートの形のような曲線。点や格子の模様や幾何学的な形は、洞窟の壁全体にわたって描かれています。南アフリカの岩窟住居全体にそれはありますし、同じものがオーストラリアでも見られます。ですから、岩絵や洞窟美術に広く見られる特性を包括的に説明でぎる理論はあるのか、知りたくなりました。
(P305~p309)・・・それは南アフリカのウィットウォータースランドの大学のデヴィッド・ルイス・ウィリアムズ教授が最初に提案しました。・・・非常に単純な理論で、アフリカ南部の岩窟住居で私たちが見るもの、世界中で見られる洞窟の壁にある美術は「幻覚の芸術」だということです。それは変性意識状態の芸術です。これらの芸術家たちは、描く対象の生きものを見たとき、現代社会が評価するような正常な意識下ではありませんでした。彼らは意識を変える方法を発見したのです。最初はおそらく、自然環境のなかで幻覚作用のある植物に偶然出くわしたのでしょう。ヨーロッパでは、リバティ・キャップ(学名シロサイブ・セミランセアタ)と呼ぼれている小さなきのこであったことは、ほぼ確実です。
ウィリアムズ教授の研究は、現代科学の神経心理学的研究がもたらした成果とともに、洞窟美術に関する新証拠ももたらしました。メスカリン、LSD、DMTといった幻覚剤を被験者に与えた神経心理学の実験の結果、わかってきたことです。これらの物質を与えると、幻覚が見え始めます。その幻覚を描くよう頼むと、現代の被験者が描くものと、古代の洞窟の壁に記録されたものの間には、不思議で不気味な類似性があることがわかります。それは本当に簡単なことです。古代の人々が幻覚を見たとぎ、変性意識状態にありました。変性意識状態から正常な意識に戻ったあとも自分が見たものを覚えていて、彼らは、洞窟の壁にそれを描いたのです。
洞窟を選んだ理由のーつは、おそらく洞窟の、曲がりくねった、暗い迷路のような地下の環境が、彼らが経験したことを思い出させたからです。もちろん、何が起こっていたのか教えてくれるのは、現代の欧米の実験室の被験者だけではありません。世界中に残存している狩猟採集民文化があります。ここでは、伝統的な宗教はシャーマニズムです。
世界中のシャーマンの特性を定義するものは、変性意識状態の開拓です。幻覚を通じて得られる重要な情報は、部族の健康や安全、繁栄をたしかにするために使われています。
それがシャーマンの仕事です。世界中のシャーマンとの対話を通してわかりました。私たちの先祖が3万5000年前に洞窟の壁に描いたまさに同じ種類の生ぎものを、彼らシャーマンたちも見ているのだということは、決定的証拠となりました。
精神科医は、幻覚症状と呼ぼれるこれらの経験を、ただたんに「脳のくず」、あるいは「でたらめしだと言いたがるかもしれません。けれど、実際、現代の精神科医は意識が何であるかさえ理解していません。だから彼らは幻覚症状について、判断を下す立場にありません。人間の経験に関する非常に面白い現象に対して、結論を出すべきではありません。
シャーマンが言うことを理解しようとすべぎです。それに彼らは意識を変えるためのある種の技術に関しては達人なのです。彼らは自分の脳のなかで秘密の扉を開いて、自分たちの意識を別の世界に映しだしているということです。それが「異次元」です。そこには、私たちに強い関心とかかわり合いをもつ、「知的な存在」が生息しています。そしてシャーマンは、私たちが入間として人生を全うするつもりたら、それらの生きものを相手にしなけれぼならないと感じています。そして、はっきりしているのは、それが「洞窟内で起こっていたことでもある」ということです。
・・・(科学では意識を)完全には説明できませんし、謎です。問題は、意識の枠組みまたはパラダイムは実際に何であるかということ、そして、何の証拠もないときに欧米の科学者が使用する意識のモデルは、材料を不正につかまされているものだということです。おそらく、幻覚症状の正体について完全に誤った解釈を作るためでしょう。
欧米の脳モデル、現代の精神医学の脳モデルでは、脳が意識を生み出すものとされています。すべての意識は、私たちの頭のなかにあるゼリーの塊(脳)による働ぎなのだと。学者たちはそれ以外の可能性を考えていません。むしろシャーマンたちの行動から考えれぽ、意識は、脳に依存していません。脳は、むしろ意識の乗り物としての器具です。
精神科医や医師が幻覚剤を使って実験をしたことがあります。幻覚剤によって何を見たかという証拠からは、意識は脳が生み出すものだという見方はあてはまりません。(~p310)
ということで、変成意識との遭遇が人類を飛躍的に発展させるものとなったことを述べてから、ハンコックは人間が変成意識状態で出会う「知的生命体」について語り始めます。それはある時は妖精、またある時はUFOにのった宇宙人だったりするわけです。これらは同じものだが、その時代の背景や文脈で妖精だったり、宇宙人だったりすると説明します。
ハンコックはアマゾン流域に行き、アヤワスカ体験で以上を確信しますが、実際に変成意識は薬物以外でもさまざまな方法によって体験することができます。体外離脱で有名なモンロー研究所は「ヘミシンク」ですし、ヨガは瞑想とか、まあここからはきりがなくなりますね。
また、このような変成意識を除外した現代文明やキリスト教など対する批判も語りますが、これはまた面白かったです。いいかえれば、意識そのものはそれぞれリアリティなのだが、覚醒した意識のみをリアリティだとしその他を幻覚と見なす現代文明こそが間違っていて、弊害を招いていると述べているわけです。
この本は対談で、さらっと読むことができ、非常にわかりやすかったですね。

新聞・テレビは大丈夫なのか?

まずは次の記事をご紹介

東京地検特捜部が自白を誘導 小沢氏の元秘書が録音

2011/01/15 02:02   【共同通信】

収支報告書虚偽記入事件で小沢一郎民主党元代表に対する東京第5検察審査会の1回目の議決を受け、東京地検特捜部が昨年5月、政治資金規正法違反罪で起訴した元秘書の衆院議員石川知裕被告(37)を任意で再聴取した際「(逮捕段階と)違う供述をすると審査会の印象が悪くなり、小沢さんも不利になる」と自白を迫っていたことが14日、関係者への取材で分かった。

石川被告は聴取内容すべてを持参したICレコーダーでひそかに録音。起訴内容を否認し、自身の供述調書の信用性を争うため、年明けの公判前整理手続きで東京地裁に書面化したやりとりを証拠申請した。

担当検事が「それじゃ上が納得しないんだよ」などと誘導的な取り調べをしていた実態が記録されている。

この記事を1/15にインターネットでみかけたので、テレビ各社と日本経済新聞をずーとチェックしていたのだが、なんとどこでも見つけることはできなかった。「日本経済新聞、小沢、元秘書、録音」で検索してみると、日本経済新聞の記事を見つけることはできたのだが、私に配達された日本経済新聞のどこにもそのような記事はなかった。東京版の夕刊の記事だったのかなとはおもったのだが、確認はしていない。

伊達雅人のランドセルは記事になっても、自白誘導は記事にはならない。なんとも面妖なメディアの所作ではあるまいか。逆に、当たり前のことなのだろうか。

チェニジア政変が示唆するもの

チェニジア政変が示唆するものは大きいと思う。

まずは日本経済新聞の社説から”何がチェニジア政変を導いた”をご紹介。

何がチュニジア政変を導いた
2011/1/18付

アラブ諸国の中では政治情勢が比較的安定しているとみられた北アフリカのチュニジアで政変が起き、1987年から続いてきたベンアリ政権があっけなく崩壊した。経済成長の一方で民主化の遅れはアラブ諸国に共通している。今回の政変の背景にある構造的な問題を再認識し、他の国々の政治情勢の変化にも注意深く目を向ける必要がある。

90年に1600ドル程度だったチュニジアの1人あたり国内総生産(GDP)は、昨年4100ドル強まで増えたと国際通貨基金(IMF)は推計している。欧州連合(EU)などとの自由貿易の枠組みも進み、直接投資の流入も増えた。チュニジアは経済政策の面で“優等生”とみなされた国の一つだった。
一方で先週末に国外に亡命したベンアリ前大統領は、国内メディアを統制して事実上の終身大統領制を復活させ、取り巻きによる汚職も指摘されていた。独裁大統領の下でテクノクラートが経済改革を進め、成長軌道に乗せているが、所得水準の上昇につれ民主化要求が噴き出しやすい状況にもなりつつあった。
最も深刻な問題は、人口が急増する中での若年層の高率の失業だ。大学を出ても職が容易に見つからない不満に、最近の食料価格急騰への怒りが重なり、政変につながった。
米国の追加金融緩和政策も一因となっている国際商品相場の高騰が、発展途上国の政治・社会情勢に大きな影響を及ぼし始めていることも、見逃せないポイントであろう。
チュニジアでは、フェースブックなど新しい情報伝達手段を用いて多くの国民が治安警察の動きなどの情報を共有し、反政府デモが一気に広がったという。
情報通信革命を追い風に独裁政権を倒し民主化への道を開く――。この国を象徴する花になぞらえ「ジャスミン革命」と呼ばれ始めた政変は、同様な問題を抱える他の国々の政権への重要な警告になる。
新たに発足する政権は、混乱長期化や過激派の台頭を防ぎつつ民主化を着実に進めるべきだ。他のアラブ諸国でも反政府デモが広がる兆しがあり、情勢流動化への警戒も必要だが、広範な政治改革の契機になるならジャスミン革命の意味は大きい。

上の社説に沿って箇条書きに重要と思われるものを拾ってみよう

1.国内メディア統制が、意味をなくし始めた

2.若年層の高率の失業

3.食料価格急騰

4.フェースブックなど新しい情報伝達手段を用いて多くの国民が治安警察の動きなどの情報を共有し、反政府デモが一気に広がった。

上の4点は、しかし、どこの国家でも同様の現象でもあるので、チェニジア政変に続く政変が出て来ることは十分に予想される。

日本に上記の4点を当てはめてみると、1は確かにそうでしょう。2もそうなのだが、少子化によって若年層の総体人口がチェニジアに比べると弱そうだ。食料価格急騰は、円急騰に相殺されて、切実な問題とはなっていない。4は1と関連があるが、情報伝達手段は電話からはじまって順当に進化しているわけで、チェニジアが経験した急激なものにはほどとおい状況と思われる。

そうはいっても、実際に民主党が政権を自民党からもぎ取ったわけだから、激動の世界の一端は担っていると言えるかもしれない。

日本に関係のある国家でいうと、中国、北朝鮮などに上記4点を当てはめてみると・・・、何らかの激変が生ずるのは時間の問題だなあと思うのだが、どうだろうか。