中国で大ヒット 旭日陽剛(旭日阳刚)の春天里

日経新聞に次のような記事があったので早速視聴してみると、いい楽曲だと思った。これは、チャイナブルースだな。

中国の出稼ぎ労働者バンド、社会の悲哀熱唱

カーテンがはがれた粗末な部屋に、丸刈りに上半身裸の男が2人。1人がギターを激しくかき鳴らし、たばことマイクを手にした別の男が思い入れたっぷりに声をからす――。中国で出稼ぎ労働者(農民工)出身の素人バンド「旭日陽剛」が注目を集め、インターネット上の動画の閲覧回数は100万回を超えた。
「お湯をいつも使える家には住めない」「頼るものが何もない年寄りにしないでくれ」。河南省出身の44歳と中国東北部出身の29歳の2人が歌うのは、成功した男が貧しくも楽しかった過去を振り返る姿を描く「春天里」。数年前にある歌手が発表したが、貧しい農民工の熱唱により社会の格差や悲哀を嘆く歌へと印象を変え、人気が沸騰。14日には本家の歌手のコンサートに招かれ、8万人の観客の前で歌声を披露した。
過酷な生活に身を置く農民工だけでなく、物価高騰などに悩む都市住民の人気も集めた。江蘇省社会科学院の陳頤・社会研究所長は中国メディアに「2人が現実と理想の巨大な落差を歌ったことで、人々の間に公正な社会の実現を求める機運を呼び起こしている」と指摘している。
動画サイトには共感の書き込みが後を絶たない。「同じ下層社会に暮らす2人の歌声に心が震えた」とある農民工。都市住民は「開発を支える農民工が受ける報いはあまりに少ない」と指摘。「我々も働くほどに貧しくなる社会の辛酸を味わっている」と訴える会社員もいた。(北京=尾崎実)

粗末な作りの部屋での熱唱、途中で列車が走ったり、近所のおばさんの声なども入っていて、臨場感たっぷり。立派なスタジオ設備がなくても、素材が優秀なら、ビデオ投稿でも十二分にヒットがねらえるということかな。

尖閣沖中国漁船衝突ビデオby sengoku38

sengoku38、通称仙石サンバビデオによる尖閣沖中国漁船衝突ビデオ全6巻はすでにユーチューブより削除されています。しばらくは拡散&保存用のビデオがアップ去れ続けるものと思われます。予想以上に臨場感のあるビデオで、現場の緊迫感が伝わってきたな。ドキュメンタリーの力は偉大だ。

折しも、昨夜7時半よりNHKテレビ、クローズアップ現代でウィキリークの特集をしておりました。かなり衝撃的な内容で記憶に残ったところに翌日が、この流出ビデオ騒ぎです。

情報管理、危機管理がずさんだという議論もあるが、クローズアップ現代を見る限り、アメリカ国防省関連の機密情報が大量にリークされている現状などを勘案しても、的はずれな議論とも言える。もはや、流出しない機密などあり得ないと考えるのがいいのかもしれないな。言い換えれば、流出してまずい機密などいらないのではないか。

話は代わりますが、インターネット上では、先日は民主党の小沢氏が既存のメディアではない、インターネット動画にて生出演するということがあり、メディアを騒がせています。

インターネットが、日常になるにつれ、いままでの大量生産、大量販売を軸とした新聞、テレビ、ラジオの既存メディアが力をなくし始めている象徴的な事件といえるのかもしれません。

「由らしむ可し、知らしむ可からず」が当たり前の権力(マスコミも含む)が瓦解しはじめています。社会が不安定になっていくものと思われますが、落ち着いて冷静に見守っていきましょう。