ウェブ進化論 / 梅田望夫(うめだもちお)、そしてyoutube とamazonからのメール

ウェブ進化論を読み始めました。ブックオフで105円でどさっと5冊ならんでいたので、手にとって序章、最初の数ページ読んでみたら、おもしろくて購入。帰宅してからアマゾンで調べると1円、そしておどろいたのが大量のレヴュー(この時点で285件)。これはすごい数です。では、書き出しの序章(抄)を読んでみてください。

「映像編集ツールが与えられたからといって誰もが素晴らしい映像をつくることはできない」、「音楽編集ツールがあるからといって誰もがミュージシャンになれるわけがない」「ワープロソフトが普及したって誰もがいい文章を書けるとは限らない」というのは確かに真実なのであるが、道具の普及が私たちの能力をぐっと高めていくことも、一方で真実である。特に子供の頃からこうした新しい道具を与えられた世代からは、明らかに旧世代とは違うリテラシー(表現能力)を持った人たちが数多く育っていくに違いない。チープ革命以前ならば、こうした表現行為をおこなうためには、テレビ局、出版社、映画会社、新聞社といった組織を頂点とするヒエラルキーに所属するかそれらの組織から認められるための正しい道筋を歩むしか方法はなかった。それゆえに既存メディアに権威が生まれた。 しかし、日本だけでも数千万人、世界全体でいえば10億人規模の人々が、某か自らを表現する道具を持ち、その道具が「ムーアの法則」の追い風を受けてさらに進化を続けててくと何が起きるのか。それは、今とは比較にならないほど膨大な量のコンテンツの新規参入という現象である。人口全体に対する表現行為をおこなう人たちの比率はそうおおきくなくても、母集団が数千万とか億という単位になると、コンテンツの需給バランスが一気に崩れる。 「そんなコンテンツなんて大半はくずなのではないか」というのも権威側からよく聞かれる言葉なのだが、玉石混淆の膨大な量のコンテンツの中から「石」をふるいよけて「玉」を見いだす技術も、今や日進月歩ならぬ分進一歩といったスピード感で進化を続けている。 フジテレビ・ライブドア問題、TBS・楽天問題とは「チープ革命」がもたらすこれからの「総表現社会」ともいうべき方向性によって、テレビ局に代表される既存メディアの権威が揺らぎ始めた象徴なのだ。・・・ グーグルの登場は世界中のIT関係者を刺激した。「増殖する地球上の膨大な情報をすべて整理し尽くす」という領域についての研究、技術開発、ビジネス創造が今や大変な勢いでおこなわれるようになった。ここがポスト・ネットバブルたる現代の本質で、90年代後半とは全く様相を異にしているところである。そしてそれはすべて、インターネット登場以来の懸案だった玉石混淆の解決につながる営みなのである。 それと同時に「チープ革命」も粛々と進行中で、表現行為のためのコスト的敷居は年々低くなり、道具は誰にでも使える方向に進化するから、表現者は増加の一途をたどる。グーグルと「チープ革命」が相乗効果をおこす形での「本当の大変化」はこれから始まるのである。 ・・・ そしてそれは、つまるところ「プロフェッショナルとは何か」「プロフェッショナルを認定する権威とは誰なのか」という概念を確信するところへとつながっていく・・・。プロフェッショナルであると認定する権威は、既存メディアから、グーグルをはじめとするテクノロジーに移行する。それに関わる「富の分配メカニズム」も全く新しいものに代わる。テクノロジーがその時々の「旬なプロフェッショナル」をネット上から常時選び出し、彼ら彼女らの知的社会貢献を自動算定し、広告費などを原資に、個々にきめ細かく応分な報酬を自動分配することになろう。 生活コストの安い発展途上国の若い人たちの中には、知的生産活動をネット上に公開することの対価としてグーグルから送られてくる毎月の報酬で生計を立てる人々も増えている。

書き出しは以上ですが、いかがでしょうか。

実は数日前にyoutubeからメールが来ました。内容は以下の通り、

動画 DESTROYAH vs. GODZILLA の人気が高くなっています。このため、この動画を YouTube パートナーシップ プログラムに登録し、動画の再生から収益を上げることができます。

承認された動画から収益を上げるのは簡単です。まず、YouTube アカウントにログインします。次に http://www.youtube.com/ivp?v=pLPaiEAcGe4 にある手順に沿って設定を行います。完了すると、動画の横に広告が表示されるようになり、プログラムの要件を満たしている限り、広告からの収益の一部を受け取ることができます。

YouTube パートナーシップ プログラムへの動画の登録をお待ちしております。

YouTube チーム

以上がyoutubeからのメールです。この動画は2008年01月25日 21時59分35秒に投稿したものですが、コメントなどもかなり寄せられており、評判がよいようです。しかし、こんな勧誘のメールが来るとは考えておりませんでした。youtubeはしたたかに進化しているようです。さっそく申し込みをしてみましたが、この申し込みも契約社会アメリカの企業らしく、詳細な確認内容で、まぁ、びっくりしました。

そしてこれも数日前ですが、amazonからのメールです。

Amazon.co.jp在庫切れ・品薄商品のお知らせ
出品者在庫  (1)

平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。
出品者様の在庫状況についてお知らせいたします。以下は、 2010年3月20日 の時点において、在庫切れまたは過去一週間の販売状況を元に品薄であることが確認された商品です。ぜひ補充をご検討ください。
出品者から出荷する商品 (出品者在庫)
出品数の更新手順
商品名 販売数(過去一週間) 現在庫数 在庫切れまでの日数
1 xxxxxx

ASIN:xxxxxx SKU: xxxxxx
7 2 2 日

このような詳細なアドバイスは、はじめての経験でしたので非常におどろきました。youtube、amazon、いずれも確実に進化しているようです。

話は戻りますが、書籍ウェブ進化論、レヴュー上ではさまざまな意見が飛び交っていますが、しかし、着実にウェブは進化しているようです。たまたまメールがきた時期も重なったこともあり、序章の次の章へ読み進めていくつもりですが、また、おもしろい話があったらご紹介するつもりです。

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