先日、報道新聞スペースのあまりの小ささにびっくりしたのだが(日本経済新聞ではたったこれだけ?!前田元検事「捜査の進め方に問題」 小沢元代表公判で証言)、今回は逆に、あまりの掲載スペースの大きさにびっくりしてしまった。しかも社会面のトップ扱い。以下の記事だ。
小沢元代表どう説明 10日から被告人質問
2012/1/9 0:44
資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で強制起訴された民主党元代表の小沢一郎被告(69)の公判は、10日から2日間の被告人質問が行われる。これまでの公判では、虚偽記入を巡る元秘書の証言が揺らぐ一方、事実と異なる捜査報告書の存在も判明、公判の行方は予断を許さない。事件について詳細な説明を拒んできた元代表本人がどう供述するか注目される。
被告人質問の焦点の一つは、陸山会が2004年に東京都世田谷区に購入した土地にからんで元代表が自ら用意した4億円についてどう説明するかだ。
元代表側の原資についての説明は、これまで「政治資金」「定期預金を担保にした銀行融資」「父親から相続した遺産」と変遷。昨年10月の初公判後の記者会見では「原資は私のお金。詳しく聞きたければ検察に聞いてください」とそれ以上の説明を拒んだ。
政治資金収支報告書に記載されている「4億円」の意味を巡っては、元代表側は、元代表が用意した4億円を担保にした同額の「銀行融資」と説明。元代表からの4億円は「預かり金」で記載の必要はなく、虚偽記入にはあたらないと主張する。これに対し、検察官役の指定弁護士は「4億円は元代表からの『借入金』で、記載する必要がある。融資は『表に出せない資金』を隠すための工作」と指摘する。
収支報告書を作成した元秘書の石川知裕衆院議員(38)=同罪で一審有罪、控訴=は「4億円」について、自らの公判では「借入金」と説明していたが、元代表公判の証人尋問では「(借入金か、銀行融資か)どちらかと言われると困る」と述べ証言を修正した格好となった。
ただ、元代表の弁護士は「証言の変化は大きな問題ではない」と話す。
収支報告書の虚偽記入を巡り、元代表が元秘書との共謀について何を語るかは最大の焦点だ。初公判で「共謀した事実は断じてない」と主張した元代表だが、石川議員が元代表に「(虚偽記入を)報告し、了承を得た」と認めた捜査段階の供述調書の信用性は公判のポイントである状況は変わらない。
元代表公判のこれまでの証人尋問で、石川議員は「(自身の)再逮捕への恐れから検事に迎合した。供述調書の内容は事実ではない」と任意性を否定。同議員を取り調べた田代政弘検事(44)の証人尋問では、強制起訴の根拠になったとされる捜査報告書に事実と異なる内容が記載されていたことも明らかになった。
報告書には、石川議員が「報告・了承」を認める供述を維持した理由について「検事に『ウソをついたら選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」と述べたと記載。しかし、石川議員による取り調べ状況の「隠し録音」に同様のやり取りはなく、元代表側は昨年末、「起訴議決は無効」として東京地裁に公訴棄却を申し立てた。
検察官役の指定弁護士の1人は「議決の有効性に問題はないだろうが、裁判所の検察捜査に対する不信感は、元秘書の公判よりも強まった可能性も考慮し、終盤の立証を終えたい」と話している。
記事の内容も新しいものではなく、なんで今更!?というようなものだ。下に写真を掲載するので、見て欲しい。
左側に社会面全体、右に記事全体を写したものだが。左側を見ると、大事な社会行事「成人の日」の記事、次にオウム平田容疑者関連、そして小沢裁判となっている。どうみても小沢裁判の記事は不自然だ。
右の小沢裁判記事全体を観ると、記事最上部に白抜きで「4億円の原資は元秘書との共謀」右側に黒字で大きく「小沢元代表、どう説明」そして中ほどに「明日から被告人質問」と見出しが並ぶ。
もう一度左側の社会面全体を見渡してもらうとよくわかるが、下段にある企業広告よりも目立つ。つまり、社会的喚起だけが目的の、ビジュアル重視のプロパガンダ記事なのだ。ただただ、小沢元代表を蹴落とすためだけの記事といっても過言ではないとおもうのだがどうだろうか?
以上、3.11を契機に、でたらめな報道記事の現実に目覚めてしまった私の意見と疑問でした。