恋空(映画)、オレンジデイズ(tvドラマ)をみました。

映画「君に届け」が面白かったので、三浦早馬主演の恋空を鑑賞しました。しかし、うむ、全く面白くありませんでした。まだの方にはお薦めしません。どこが酷いのか説明しようとしましたが、wikipediaの「作品の評価」を見ていただければ充分でしょう。映画ではありませんが、小説「恋空」の読者レビュー星一つも十分にこの作品の評価を顕していると思われます。DVDも同じく読者レビュー星一つが正確に表しています。日本人のコモンセンスは十分に正常だと安心してしまいました。

悪い作品をみてからしばらくは具合も悪くしていましたので、以前から気になっていたオレンジデイズを鑑賞。

これはよかったなあ。英語字幕がついていたので、2005年9月19日から11月28日まで、ハワイの地上波放送局KIKU-TVで、英語字幕付放送されたものの録画だったと思われます。英語と手話をついでに勉強した感じがしてちょっとしたお得感も味わえたかな。この作品がいかにすぐれていたかは、アマゾンのレビゥーが正確に表していると思われます。元気もらいました。最終話は二回見ました。ドラマはハッピーエンドが必須ですね。最後に泣くドラマは止めて欲しいです。ハッピーエンドは脚本家の義務だと思います、うむ。

追記:

息子が1週間ほど休暇をとって遊びにきました。その間、毎日のようにこのテレビドラマを一緒に鑑賞。こちらが鑑賞を薦めたのですが、息子もはまったもよう。ドラマの内容についてはお互いに分からないところは、質問しあいましたが、年の功でやはりこちらから教えた方が多かったかな。

ドラマのハッピーエンドは評価するとしても、萩尾沙絵(柴咲コウ)の気性からして、結城櫂 ( 妻夫木聡)の前途は多難と言わざるを得ません。結城櫂に限らず、結婚して添い遂げるというのは非常に難しいことですね。

とはいえ、難しいのが人生といえばそうなのかもしれず、その難しさをなんとかこなしていくのが人間の腕の見せ所なのかもしれません。

そういった人生は別にしても、ドラマはなんど見てもよかったな。今日も、ながらで見ていました。ラストシーンなんかは10回ぐらい見たんじゃないかと思います。たしかに萩尾沙絵(柴咲コウ)の気性は激しいものがありますが、その動機というか背景には、心細さとか、繊細さがあるわけで、そういった意味では。女性心理を知る上でも本当に勉強になったドラマでもあります。

妻夫木聡つながりで、この後にスローダンスクワイエットルームにようこそを鑑賞するも、やはりオレンジデイズにはかなわないかな。

「憑依」という観点は、世間にはもっと必要なのかも知れないなあ

ミッション: 8ミニッツ(allcinema,キネマ旬報,AllRovi,IMDb)があまりにも印象的だったので、会う人ごとに話題にしていたら、「マルコヴィッチの穴(allcinema,キネマ旬報,AllRovi,IMDb)のようなものですね」などと言う人がいた。早速マルコヴィッチの穴を鑑賞してみたら、その通りだった。

ミッション: 8ミニッツマルコヴィッチの穴はいずれも憑依がテーマの映画である。

売れない人形師が主人公の一人なのだが、まさに人形に憑依する職業だ。かれは、マルコヴィッチの操作に堪能であり、いつのまにかマルコヴィッチ専従の乗り手となってしまう。乗り移られたマルコヴィッチは売れっ子人形師として成功する。

マルコヴィッチに女性が憑依して、女性と交わるというシーンもある。女性と女性の間に子供ができ、マルコヴィッチの遺伝子をもつ乗り物として次世代に憑依体が引き継がれる。

憑依されていることに気が付いたマルコヴィッチは、他人と同様にマルコヴィッチ(自分自身)に憑依してみる。すると、世の中の人全員が自分の分身になってしまった。

ここは、当ブログで話題にしたの遍在転生観を参照いただきたい。すべては自分というのもあながち間違いではないということになる。

死を経て、憑依するのが輪廻。同じ生にて意識が移るのが憑依ということが言えるかもしれない。

マルコヴィッチの穴は入り組んでなかなか解釈が難しい映画だと思うが、「憑依」という観点から見てみると非常に分かりやすい(ミッション: 8ミニッツマルコヴィッチの穴も、巷ではとくに「憑依」という見方はされていないようだが、)。

憑依がするものなのかされるものなのかも微妙だ。人形師がマルコヴィッチに憑依してなりかわるという一方で、実は人形師がマルコヴィッチに憑依されていたということもいえるわけだ。

恋愛なんかもそうだ。お互い相互依存ならぬ相互憑依といえるのではないか。お互いの心は相手のことでいっぱいになってしまうわけだから。精神病なんかも憑依という見方をすると分かりやすくなるかもしれない。精神病は病気ではないという本もある。

「マルコヴィッチの穴」に限らず、世間を語るのに「憑依」という観点がもっと必要なのかも知れないなあ。

 

ミッション: 8ミニッツ

ミッション: 8ミニッツ、あっという間に見終わりました。面白かったなあ。

「乗客全員死亡」のシカゴ列車爆破事件ー 犠牲者の〈死ぬ8分前〉に入り込み、爆破を阻止せよ!だがその極秘ミッションには、禁断の真実が隠されていた…?英語原題「Source Code」(2011)

英語版を英語字幕で鑑賞したので、詳細はわからない?が、だいたいは分かりました。

ある程度のテクノロジーの説明はあったのですが、簡単にいうと、自分の体を抜け出て他人の体に意識が入り込むわけです。その時間は8分間。シカゴで列車が爆破された。その爆破までの8分間に他人の体に意識が入り込むことができる。それは、無限というわけには行かないが、ある程度なんどでもやり直すことができる。

というわけで、主人公は、爆発する列車の他人に意識を移して、なんども死ぬわけです。もちろん、ただ死ぬわけではなく、死ぬまでの間に、犯人を割り出そうとするわけです。

幽体離脱や輪廻転生をハリウッド映画にするとこうなるのではないでしょうか。そして、ラストのあ・ら・らというようなエンディングは良い。アメリカ映画はハッピーエンドじゃなくちゃ。

女優のミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガがよかったなぁ。特にミシェル・モナハンとは何回もの同じ出会いがあるのだが、こちら(主人公側)は同じではなく学習効果を伴っているわけで態度も異なってくる。そしてこの主人公の態度にミシェルの対応も変化してくるわけなのだが、だんだん魅力的になってくるんだよね。見慣れてくるということもあるが、こちらの心理に反応してくるのも大きいだろうなあ。

黒住教の「立ち向かう人の心は鏡なり、己が姿を映してや見ん」というところでしょうか。人を変えるのではなく、自分を変えることが世界を変えることに直結するということかな。人を変えるのは大変、というか不可能といってもよい。それよりも、自分を変えることの方がより確実(とはいえ、やはり難しいのも事実)ではあると思う。そして、その変化に鏡は応えてくれるわけです。

話は、若干代わりますが、列車などで同席になった方とおしゃべりなんかしたいときは、出会い頭15-20秒以内に話しかけることらしいです。統計的には成功率が非常に高くなるとのこと。以前、実践してみたことがありますが、男女を問わずほとんどいい結果となりました。

脱線しましたが、これからはこの映画のように、幽体離脱や輪廻転生がテクノロジーで実用化される時代がくるかもしれない、などと思いつつ・・・。

人のセックスを笑うな/君に届け、良かったです

最近集中的にビデオを見ておりました。

園子温監督の「紀子の食卓」、「殺人サークル」を見てから「人のセックスを笑うな」と「君に届け」を鑑賞。園子温監督の映画が怖かった反動か、「人のセックスを笑うな」と「君に届け」の映画は良かったなあ。いずれも原作者が女性で、ほんわかとした雰囲気がよかったです。

こういう雰囲気の映画は本当に日本独自のような気がします。あってもなくてもいいけれど、あったらいいよねという感じですか、貴重な雰囲気です。小林聡美のかもめ食堂系などに通じますね。

シンプルな映画だけど、こういった映画が成り立つ背景は複雑だと思います。強いストレスと強靱な精神が今の女性に求められている結果だと思うのですが、それはまた別の話にしましょう。とりあえずは、いい映画に巡り会えて良かったです。

昨晩は寝る前に園子温監督の「エクステ」を鑑賞していましたが、さすがに怖くて途中で断念。寝る前はヤバイね。

映画「東京公園」観ました

東京公園」は、予想通り、面白かったです。配役が売れ線ですからね、配役だけで観る価値ありというところでしょうか。三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥は、皆好きです。

その中でも、一番は三浦春馬でしょうか。さわやかでいいですね。榮倉奈々、小西真奈美、井川遥を一人で相手できるのは今は彼だけではないでしょうかね。

問題作とか、そういう映画ではないので、配役を楽しむというか、まあ、一種の環境映画かなと思います。こういうのは多いですよね、日本では。

あ、言い忘れていた。この映画には、幽霊がでています。それで、見たのですが、幽霊はまあまあでした。