市民参加型舞台創作『卑弥呼』東北福祉大学公演

鑑賞してきました。当日券で入ろうとしたのですが、満席のため、ぎりぎりまで入場できるかどうかわかりませんでした。舞台はなかなかの迫力でした。公演後にエントランス付近の写真を撮影することができましたので、紹介します。なんというか、コスプレというのは存在感ありますね

遍在転生観-渡辺恒夫

先に紹介した彼岸の時間―“意識”の人類学で、心理学者の渡辺恒夫氏の遍在転生観(輪廻転生を考える―死生学のかなたへ)を知りました。興味深い説なので、ここで紹介します。
・・・なぜ我々は、他人の痛みを想像できるのだろうか。
それは、すべての他者が、多かれ少なかれ「私」の「生まれ変わり」だからだ、と考えてみてはどうだろうか、と渡辺は提案する。「生まれ変わり」というのは、時間をおいて出現する「コピー人間」なのだから、同時に存在する人たちが「生まれ変わり」だというのはおかしい。しかし渡辺は,物理学者R・ファインマンの、反粒子は時間を逆行していると見なせる、というモデルを引き合いに出し、時間というものが一次元的に逆戻りせずに流れると考えるのではなく、二次元的な時間平面の上をまがりくねりながら流れている、と想定すれば問題は解決する、という。二次元的な平面の上をジグザグに進む点は、一次元の軸に投影すると、いったり来たりしているように見えることもある。そして、自分の「生まれ変わり」たちが同時に存在しうることになる、というか、すべての他者は自分の「生まれ変わり」なのである。このような、拡張された転生観を、渡辺は、「遍在転生観」と呼ぶ。
「〈私〉は、時間の第二次元軸上を無限に転変を重ねる宇宙唯一の自己意識である。宇宙に生きとし生けるあらゆる人間、あらゆる自己意識的生命個体は、この唯一の〈私〉の、時間の第一次元軸上への投影にほかならない」。これは、真の自我(アートマン)はブラフマン(宇宙意識)にほかならないというウパニシャッドの理論ときわめてよく似た結論である。

ジェームズキャメロン監督の「アバター」はジブリアニメの実写版だ

ジェームスキャメロン監督、構想14年、アカデミー賞受賞のアバター。観賞後の感想は、ジブリアニメの実写版ではないかということです。

幻想的な森の風景は、「もののけ姫」。ストーリーもかなり「もののけ姫」を意識されている。最後の動物の一斉攻撃は、もののけ姫のいのしし、『風の谷のナウシカ』のオーム。ベースがおかれた飛ぶ石は『天空の城ラピュタ』。また、登場した戦闘機や爆撃機などの形はまったく宮崎駿の描いた飛行物体と同じような形だった。

また、アバターと人間の同期は、エヴァンゲリオンかななどと思ってみていました。

アバターのアカデミー賞受賞で日本のアニメのパクリはますます増えそうですね。

追記:

この後に、週刊文春3/18号に「アバター」の記事がでました。内容は、イエスのレコードジャケットを手がけたイラストレーターのデザインが盗用されたと訴えていること。中国の鳥人の小説の80%が盗用されていると言っていること。また、もちろん宮崎アニメからの転用などにも言及しています。確かにイエスのジャケットデザインを彷彿させるデザインではあったな。また、鳥についてのエピソードは映画の中では異彩を放つストーリィではあったと思う。

彼岸の時間―“意識”の人類学

彼岸の時間―“意識”の人類学は、ここ一週間ぐらいかけて読ましていただきました。非常におもしろかった。まだ、こなし切れていない部分もあるので、しばらくは手元に置いてしばらくは鑑賞してみようと思っています。内容は、リンク先のアマゾンのレビューを見ていただければよくわかると思います。

プロローグは「アヤワスカ」ではじまり、最終章にも「アヤワスカの時代」という節をおいているが、この「アヤワスカ」はこの本によって初めて知ることができた。本を読む中で、知ったことなど、何回かに分けて紹介してみようと思っています。

パレード / 吉田修一原作 行定勲 監督 見てきました

今日は毎月一日の映画の日。映画料金が1000円ということでパレードみてきました。現在上映中の涼宮ハルヒとかゴールデンスランバーには観客動員数は及ばないようですが、みてよかった映画です。原作のパレード (幻冬舎文庫)のアマゾンレヴューも多く、ヤフー映画のユーザーレビューもそこそこにぎわっているので評価もまあまあというところなのでしょう。

配役が、活きのいい俳優を使っていて、それだけで見る価値があるかもしれません。また、ルームシェアリングという設定が今様ですかね。少し前のテレビドラマのラストフレンズがそうでした。

さて、行定勲監督ですが、実は、北の零年(2004年)、世界の中心で愛をさけぶ(2004年、兼脚本)、春の雪、の三本を見てがっかりしていらい、私の中では評価は最低ランクになっていたのですが、この作品は見直す作品となりました。今後も期待しましょう。