ウィキリークス(WIKILEAKS)が話題だ。何カ所かのドメインをあたってみたが、なかなかつながらないので(下記、サイバーテロによるものらしいとのことが判りました)、IPアドレスでリンクを貼って置きました。
ウィキリークス、サイバー攻撃殺到で一時閲覧不能に2010/12/4付 【ロンドン=共同】米軍情報や米外交公電を独自入手し公開してきた内部告発サイト「ウィキリークス」が3日、一時閲覧できない状態となった。日本時間の同日正午ごろから閲覧不能となったが、午後7時前、別のドメインネーム(インターネット上の住所)で閲覧が可能になった。AP通信などによると、閲覧できなくなったのは、同サイトにサイバー攻撃が殺到し、ドメイン「wikileaks.org」を管理している米エブリィDNS社がサービス停止に踏み切ったため。
当ブログでは先日の尖閣諸島流出ビデオの記事ですでにウィキリークスについて言及していますが、ますます、その意を強くしているところです。すなわち、流出しない機密などはなくなるのです。たとい、ウィキリークスが妨害でなくなったとしても、代わりのサイトがすぐに登場してくるでしょう。時代は後戻りできないのです。
ウィキリークスが中立的ではないとか客観的ではないということがよく言われますが、逆に中立的とか客観的な情報はありえるのでしょうか。実は、ここが問題なのです。いままでは、数社の新聞社、テレビ局、ラジオ局が流通情報を加工して大衆に提供してきました。すなわち情報操作が公然と行われてきたのです。しかしながら、インターネット情報はこの操作の網をくぐり抜けることができます。ウィキリークスが中立的か、客観的かはとりあえずは置いておくとしても、少なくともアメリカや日本の国家の統制は免れている情報源であるということは言えます。つまり、情報は、かなり活きがいいのです。いまのところ、一般大衆に害をあたえる情報もでてきていないようです。
さて、尖閣諸島流出と、警察資料の流出で、日本が国家として信用されなくなると懸念した向きがあり、マスコミの論調はおしなべてそうでしたが、その時点ですでにアメリカ機密の流出が明らかになっていたので、いまとなっては的はずれな議論にさえなってしまいました。いつの時代にもしたり顔で良識を語る人はいますが、このような的はずれな方は実に多い。
今日、日曜日にサンデーモーニングを観ていましたが、いつものコメンテーター面々のコメントは実に良識的でがっかりしました。あたらずさわらずというか、事態の重要性がわからないというか、いつものようにはするどく反応できていませんでした。しかし、岸井さんは意外にまともで、見直しましたね。マスコミ出身なので、ことの本質がわかっているのかもしれませんね。
ウィキリークに関する議論はこれからも盛んになっていくと思われますが、誰がどのような意見を述べるのか、しっかり聴いておきましょう。ウィキリークが本当に暴き出すのは、そういった方々の真実だと思います。個人に限らず、たとえば、ペイパル、アマゾンなども反応しています。
米ペイパル、ウィキリークスの決済口座閉鎖
機密暴露で「規約に違反」
2010/12/5 18:33
【シリコンバレー=岡田信行】電子決済サービス大手の米ペイパルが内部告発サイト「ウィキリークス」の寄付金集めに使われていた決済口座を4日までに閉鎖したことが明らかになった。米政府の機密公電などとされる文書が大量に流出した問題で「規約に違反した」として無期限に利用を制限する。ウィキリークスの資金集めに打撃となりそうだ。
口座閉鎖はペイパルが自社ブログに投稿し、明らかにした。同社は「(ウィキリークスが)違法行為を実行、助長、指示するような活動での利用を禁ずる規約に違反したため、無期限に利用を制限する」としている。
ウィキリークスを巡っては、米アマゾン・ドット・コムが同様の理由で、同サイトへのサーバー貸し出し(ホスティング)を中止している。欧米当局が同サイト追及の動きを強めるなか、告発の舞台となってきたIT(情報技術)大手の各種サービスからも締め出されることになった。
ネット上ではどこからでも情報発信でき、ウィキリークスはアマゾンのサーバーを使わなくても情報発信が可能。一方、ペイパルの口座閉鎖は資金集めに影響が出る可能性がある。