前世療法の探究を読みました。

前世療法の探究を読みました。面白かったですね。アマゾンのカスタマーレビューも概ねいい評判です。

催眠の施術に多くの経験を持つ著者が、最初は懐疑的だった前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘 について、臨床事例を子細に検討して経験を重ねるうちに、フォロワーとなっていくさまがわかりやすく書かれています。どうしても前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘を信じられない方々にお薦めの好著といえそうです。

本書の中でもっとも大事な事例、「天明三年の火山噴火に際し、人柱になったタエの前世」は、Youtubeで以前に見ておりました。いま、再度検索してみましたが、私がみたビデオは現在みつかりませんでしたが、テレビ画面をビデオで撮影したものがありました。これは、「タエの前世」ではなく、同じ方の違う前世、ネパール人であった頃についてです。ネパール語を知らないひとが、催眠でネパール語を語る(真正異言)にフォーカスを当てたビデオとなっています。Youtubeで「真正異言」を検索して見つけました。テレビで放映されたものとのことですが、最初見たときは、びっくりした覚えがあります。

そのビデオの背景について、子細に著されていたので、その点でも非常に得した気分がします。

参考までに、「あとがき」の一部を以下に紹介します。

 

前世療法に取り組み始め、「前世記憶」「中間世」「神的存在者」などの解釈に思いを巡らせていた筆者に、大きな示唆を与えてくださったのは、畏敬する成瀬悟策先生でした.先生は、二〇〇四年二月、明治学院大学で開かれた、策二九回日本教育催眠学会の対談席上で、「脳は心の家来です」「脳の病変によって動かないとされている脳性麻痺の動作訓練を催眠暗示でやってみると、動かないとされていた腕が動くようになりました。しかし、脳の病変はそのままです、こうしたことから身体を動かすのは脳ではなく、『オレ』であることにやっと気づきました.私のこの考え方を、正統医学は賛成しないでしょうが、二一世紀の終わりには、私の言ってることが明らかになるでしょう」と言われました,筆者の理解が誤っていなけれぱ、成瀬先生のこの考え方は「心・脳二元論」の言明であることになります.海外でも、W・ペンフィールド、J・エックルズ、R・スペリーなど優れた大脳科学者が、自らの実験研究をもとに「心・脳二元論」に至ったことを思うと、催眠研究歴六〇年の成瀬先生の言明には重さがあり、解釈としての「死後存統仮説」をとることに躊躇していた筆者には、深く共感できるお話でした。

一般に信じられている言説、つまり、心は脳の随伴現象であり、脳の消減とともに心も消滅してしまえぱ、生前に経験されたものはすぺて棄却されることになる、という言説は、唯物論科学の立場から、その立場上構成されている「信念」や[主張」をそのまま表現したものであって、その言説自体は、科学的に確定された手続きによって、証明・検証されたものではないのです。[心・脳二元論」は、この事実を認め、物質である脳の消減後も、脳とは別個の実在である「オレ(意識体)」の、死後生存可能性を否定しないことを意味します。したがって、成瀬先生のお話を契機に、「死後存続仮説」は、ありうべからざる非科学的憶説として忌避されるものではけっしてない、と益々思うようになりました。

 

読み初めは、FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)

2013年の、新春読み初めは、FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)でした。

昨年から気になり始めた、3Dプリンターやレーザーカッターなどについて、もっと知りたいと思ったからだが、この本を選んだのは正解だった。デジタル時代が切り開く新しい世界について、ざっくりながら、イメージをつかむことができたと思う。

著者は、Fabについて本当によく考え抜かれているようで、わかりやすくていねいに解説されている。しかも、深い。参考までに後書き部分を少し紹介してみよう。

・・・

日本でカルチャーセンターというと、すでに一般的になっている教養や日常芸術、運動などを習い、身につける場所というイメージが強い。しかし私たちがつくりだしたいのは、「既知のことを伝承する文化」ではなく、「未知のことを実験し、それを奨励する文化」である。

そしてもうひとつ、ファブとは「混溝の文化」だと思っている。約1年の間、ファブラボ鎌倉を運営してみた結果、そこに育まれたのは、「ものをつくるための多種多様な技法や技術を交換しあうコミュニティであった。

特に鎌倉では、土地柄もあって、クラフツマンとの交流か数多く生まれた。そんななかで、私たちはオリジナルの3Dプリンターの研究開発に取り組んでいる。ハンドクラフトとテジタル・ファフリケーションは、それぞれ「比較的過去から存在した技術」と「比較的最近になって生まれた技術」であり、現在の視点で偏見なく見てみれぱ、どちらもか等しく価値をもつ。「比較的過去から存在した技術」は長い淘汰を乗り越えて残ってきた価値かあり、「比較的最近になって生まれた技術」には「未知である(やってみなけれぱ、まだわからない)こと白体」に価値がある。取り出し方によってはどちらも「有用な」技術であり、どちらもかお互いを再発見できる関係になるだろう。

ファプラボは、現代の私たちが有している技術のレパートリーのなかから、各自が豊かに生きるために必要とする技術を適宜選択し、まなび教えあえる場にまで進化しつつある。「ゲストとホスト」の立場を限りなく溶かし、仮に残ったとしても時に入れ替え、交流と交換を行っている。一方向の「伝授」ではなく、双方向の「教えあい」「まなびあい」としての実践。そのなかから、複数の技術が混ざりあった、新しい何かが生まれ出てくるはずなのだ。それは私の考えるコミュニティラホーーファプラボの理想でもある。

本書にはさまざまなことを書いた。ますますファブ」フボが何なのかわからなくなった読者も」いるかもしれない。そして本のタイトルも、ファブラボではなく、「ファブライフ」にしてしまった。

人類の起源から横み上げられてきた、不器用で非効率な、そしてもっとも人間の人間らしい「つくる」という経験。それを、加速化する現代の情報環境の上でも、情報環境だからこそのやり方で、豊かにたどり直し、そしてまだまだ新たに可能性を広げていくことができるー。そんな事実に気づき、再発見していく日痔の堆積。そんな暮らしのスタイルこそを「ファブライフ」と呼んでみたいと思う。

ひとまずこれで私からの実況報告を閉じる。続きはまた、ウェブなどでー

後書きなので理屈っぽくなっているかもしれないが、内容は概ねわかりやすいと思う。本書の巻末に参考文献と参考urlが付属している。ファブラボの現状を知るには、webなどサーフィンしてみるがいいかもしれない。

ということで、以下に紹介します。

参考文献

『ものづくり革命一バーソナル・ファブリケーションの夜明け』ニール・ガーシェンフェルド著、糸川洋訳、ソフトバンククリエイティブ、2006年刊

『工作機械の歴史一職人の技からオートメーションへ』L.7C,ロルト著、磯田浩訳、平凡社、1989年刊

『アルゴリズミック・デザインー建築・都市の新しい設計手法』日本建築学会編、鹿島出版会、2009年刊

『アルゴリズミック・アーキテクチャ』コスタス・テルジディス著、田中浩也監訳、荒岡紀子/重村珠穂/松jll昌平訳、彰国社、2010年刊

『設計の設計』柄沢祐輔/田中浩也/藤村龍至/ドミニク・チェン/松]11昌平著、メディア・デザイン研究所編、INAX出版、2011年刊

『FORM+CODE一デザイン/アート/建築における、かたちとコード』ケイシー・リーズ他著、久保田晃弘監訳、吉村マサテル訳、ピー・エヌ・エヌ新社、2011年刊

『Open Design Now:Why Design Cannot Remain Exclusive』Bas Van AbeしLucas Evers、Roel Klaasse∩, PeterTroxler著、Bis Pub,2011年刊

『Cooking for Geeks-料理の科学と実践レシピ』ジェフ・ポッター著、水原文訳、オライリー・ジャパン、2011年刊

『Making Things TaLk-Arduinoで作る「会話」するモノたち』Tom lgoe著、小林茂監訳、水原文訳、オライリー・ジャパン、2011年刊

『Making Things Move一動くモノを作るためのメカニズムと材料の基本』Dustyn Roberts著、岩崎修監修、金井哲夫訳、オライリー・ジャパン、2012年刊

『考える「もの」たち一MITメディア・ラボが描く未来』二一ル・ガーシェンフェルド著、中俣真知子訳、毎日新聞社、2000年刊

『アーキテクチャの生態系-情報環境はいかに設計されてきたか』演野智史著、NIT出版、2008年刊

『ソーシャルデザインー社会をつくるグッドアイデア集』グリーンズ編、朝日新聞出版、2012年刊

『コミュニティデザインー人がつながるしくみをつくる』山崎亮著、学芸出版社、2011年刊

『いきるためのメディアー知覚・環境・社会の改編に向けて』渡邊淳司/藤木淳/丸谷和史/ドミニク・チェン/坂倉杏介/田中浩也著、春秋社、2010年刊

『世界を変えるデザインーものづくりには夢がある』シンシァ・スミス、槌屋詩野監訳、北村陽子訳、英治出版、2009年刊

『フユーチャーセンターをつくろう一対話をイノベーションにつなげる仕組み』野村恭彦著、プレジデント社、2012年刊

『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック-クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』ドミニク・チェン著、フィルムアート社、2012年刊

『組立性・分解性設計一資源循環を進めるモノづくり』山際康之著、講談社.2011年刊

『世界一大きな問題のシンプルな解き方-私が貧困解決の現場で学んだこと』ポール・ポラック著、東方雅美訳、英治出版、2011年刊

参考URL

Oつくってシェアする

Ol,インストラクタブルズllnstructables

木ヘラ利用の歩行ロボから、カー・オーディオ、古い窓枠で作ったスカーフ掛け、 チーズまで、メイカーたちの作品とそのレシピの投稿サイト。いろいろなジャンルの作品コンテストが随時行われている。http://www.instructables.com/

02,制約から自由を生み出すデザインコンテスト|(UN)LIMITED DesignContest

デジタル・ファブリケーション環境を前提とした、オーブンデザインのオンライン作品 コンテストを開催している。アート性の高い、衣・食・住に関連した作品が投稿される。作品のデータや説明書をダウンロードできる。http://unlimiteddesigncontest.org/

03,シンギバース|Thingiverse

エッグスタンドから、ベアリング、工具まで、3DプリンターやCNCミリングマシンな どのデータ投稿サイト。

ビットからアトムへ。http://www.thingiverse.com/

04,グーグル3DウェアハウスlGoogle 3D Warehouse

グーグル・スケッチアップ(Google SketchUP)で作成した3Dモデルのギャラリー。住宅、国会議事堂、スタジアムなどの建築物が多数。

http://sketchup.google.com/3dwarehouse/

05.ナーバスlNervous

指輪やコップなどの造形を、パラメトリック(変数的)なモデルとそれを操作するインターフェイスの組として公開し、ユーザーが白由にカスタマイズ可能にするデザ インプロジェクト。http://n-e-r-v-o-u-s.com/

06.イケア・ハッキング|IKEA HACKING

家具ストアのイケアで調達した素材でオリジナル作品をつくる、DIY愛好家のサイト。皿洗いスタンド利用のノートPCスタンド、ランプ付きのベッドの天蓋、時計 の文字盤改造など。http://www.ikeahackers.net/

07 オープンデザイン・プロジェクト|Ronen Kadusin

カドシン氏がデザインしたアルミ椅子などのデータが公開されている。ダウンロードしたデータを工場に持ち込めば、同じものを生産可能。

http://www.ronen-kadushin.com/index.php/open-design/

◎なんでもつくる!

08,「(ほぼ)なんでもつくる方法」の授業アーカイブ

受講した学生の週間レポートには、授業の詳細と授業で製作した作品が個性的に記録されている。

http://fab.cba.mit.edu/classes/MIT/863.10/prior.html

参考URL

09.ファブアカデミー

「(ほぼ)なんでもつくる方法」と同様の授業が、インターネットを介したビデオ会議を通して行われている。その様子が一部公開されている。

http://www.youtube.com/watch?v=HMoXchaFzHl

10.100ドル・ミリングマシンMantis9-1

工作機械も白分の手でつくろうというファブラボ2.0プロジェクト(MIT Machines that Meke projec)から生まれた。製作手順の群細を説明するビデオが用意されている。http://makeyourbot.wikidot.com/mantis9-1

11.ファブラジオ|FabRadio

「[ほぼ)なんでもつくる授業」から生まれた、ファブラポオリジナルのラジオキット。ファブドゥイーノを使用している。

http://fab.cba.mit.edu/classes/MIT/863.10/people/shelby.doyle/12.html

12.どこからでも工作機搦を使えるようにする。

インターネット経由でレーザーカッターを操作できるようにするプロジェクト。ニューヨークのファブラポ、AS220が開発e

http://as220.org/votm/?doing_wp_cron=1357099557.4050900936126708984375

◎世界を変えるプロジェクト

13.適正技術とは何か?

発展途上国への技術支援のあり方として、なぜ「適正技術」という考え方が生まれたのか、それはどのようなものなのか、コンパクトにまとめられている。遠藤謙さんによる解説 http://dlabjp.blogspot.jp/2010/03/blog-post.html

14.無線地域ネットワーク・プロジェクトl FabFi

インターネットなきところにインターネットを届ける直無線LANルーターとリフレクターを組みあわせた、メッシェネット方式の地域ネットワーク。 http://fabfi.fablab.af/

15.ソースマップ| SourceMap

MITのメディアラボによる、サプライチェーン可視化のオープンソース・プロジェクト。ある製品がどこの材料でできているか、材料の生産・輸送にどれくらいのCO,を排出しているか、わかりやずく表示する。 http://sourcemap.com/

◎ライセンスを考える

16,クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは?

作者がコンテンツを配布するとき、利用条件を白分の考えにあわせて選択できるように考えられた、ライセンスのセット。オープンなコンテンツを促進する道具として、クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons]プロジェクトがまとめた。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは

17,オープン・コンテントとは?

デイビッド・ワイリーが創設したOpenContent.orgは、オープンなコンテントの基本要件として、再利用、改変、他の著作物との組みあわせ、再配布の4つを挙げ、「4Rフレームワーク」で表すことを提案している。

http://www.opencontent.org/definition/

18,オープン・デザインとは?

オーブンデザイン財団(Open Design Fundatlon)によって、オープンデザインの頒布条件(The Open Design Definitian)が提案されている。

http://www.opendesign.org/odd.html

19.オープンソース・ハードウェアとは?

エリク・メーラー (ウィキメディア創設音)らによる「オープンソース・ハードウェア(Open Source Hardware:OSHW)」の定義と、それをめぐる議論。現在は、 「すべての人が、製造・改変改造・配布・使用できるように、設計が一般に公開される有形の実体[機械や装備などの製造物]」と定義されている。

http://freedomdefined.org/OSHW

20.ファブコモンズとは?

ファブラボ・ジャパンの法律・弁護士グループ、ファブコモンズ(Fab Commans)は、ものの派生・継承・連鎖を生み出すライセンスとして、「改変」をうながず「ファブコモンズ(Fab Commons」を検討している。議論が重ねられているが,水野祐氏による「Design, Afchitecture and Law」での資料が参考になる。

◎ファブラボを知る

21.ファブラポ・ジャパン

日本でファブラボに関心をもつ人々の有志ネットワーク.ウェブサイトには、各ファブラボやファブラボ関連のプロジェクトへのリンクがまとめられている。

http://fablabjapan.org/

22.ファブラボ鎌倉

JR鎌倉駅から徒歩5分の場所にある蔵を利用したファブラボ。伝統工芸との融合、オープンソース・デザイン、まちとともにあるものづくりを軸に、新しいコミュニティづくりをしている。 http://fablabkamakura.net/

23.ファブラポつくば

筑波大学の近くに開設されたファブラポ宙オーブンゾース・ハードウェアを主軸に

活動し、日曜日にはカフェとしても営業している。 http://www.fpga-cafe.com/

24.ファブカフェ(渋谷)

渋谷の道玄坂上にある、レーザーカッターを備えたカフェ。コワーキング・スペースとしても使用できる。クリエイターによるワークショップも頻繁に開催されている。

http://www.fabcafe.com/

◎世界のファブラポ

25.国際7アブラポ協会 llnternatianal FabLab Association

2011年に発足したファブラボの協会。躍挙で選ばれる6人の代表が中心となり、各国の情報を交換し、コラボレーションを促造する。田中浩也は代表のひとり。

http://fablabinternational.org/

26.ファブセントラルlFabCentral

MITビット・アトムズ・センターのデジタル・ファブリケーション設備と、同センターが迎営しているファブラポ解説のサイト。

http://fab.cba.mit.edu/

27.ファブフォークlFab Folk

ファブラボ利用者のコミュニティサイト。アカウントを取得ずると、プログ、ウィキサ

イト、ビデオ、写真などの投滴が可能になる。

http://www.fabfolk.com/

28.オランダとベルギーのファブラポ

ベネルクス3国には.アムステルダム.ルーペンなど、現在15のファブラボがある。各ファブラボへのリンク、この地域のイベントなどが案内されている。各ファブラボのカラーは、アーティスティック、日用的、ギークなものまで、十人十色だ。

Home

29.インドのプネーにある工科大学COEP

インドの工業都市プネーにある工科大学(College of Engineering. Pune)にも、ファブラボの拠点がある。

http://www.coep.org.in/index.php?pid=261

30.インドの農村にあるヴェイジャン・アシュラム

インドの膿村ババルにある技術教育施設。身近にある問題を自分たちの手で解決できるように創設された。もっとも古いファブラボのひとつが設置されている。孵卵器、農園管理システムなどのプロジェクトが見える。

http://www.vigyanashram.com/

31.ポストン近郊のファブラポAS220

ボストンからほど近いケープコッド半島のプロヴィンスタウン。そのまちのクリエイターが集まるオフィスの一角に拠点を構える。アート、ハック、ギャラリー、バー、ヨガ、フィットネスダンス、そして「お仕事募集中」の表示も。

http://as220.org/

32.ポストンのサウスエンド・テクノロジー・センター

地域の住民に読み書き・算数やコンピューターの使い方を教える、ボストンの地域センター。近所の小学生がデジタル工作機器を使用した工作を学びに通ってくる。

http://www.tech-center-enlightentcity.tv/home.html

33.バルセロナのソーラーハウス・プロジェクト

laaCを拠点とするバルセロナのファブラポでは、分解・組み立て可能なソーラーハウスを開発している。トラックで移築可能な建築物だ。

http://www.iaac.net/projects/fab-lab-solar-house-3

34.アムステルダムのファブラボ

ワッグソサエティが運用しているファブラボ。デザイン系・アート系プロジェクトが多数進行している。サイトで紹介されているプロジェクトを眺めると楽しい。

http://fablab.waag.org/

35.ファブラポ・ジョグジャカルタlFabLabJogjakarta

インドネシアにはじめて設置されたファブラボ。HONF財団が中心となり、オランダのファブラボが協力して誕生した。アーティストの活動が中心で.バクテリアを用いた作品など、生物学とのコラボレーションが盛んだ。

Home

36.モバイル・ファブラポlMobile Fablab

トレーラーに工作機械を積んで、まちからまちへと旅を続け、行った先々で工作教室などを開いている。スーツケースに工具を詰めて出かける構想もある。

http://mobilefablab.blogspot.jp/

http://mtm.cba.mit.edu/fabinabox/blog.html

37.ファブモーメントlFabMoments

ファブラポ利用者が作品のつくり方やデータなどの公開に使用する、ウェブサイトシステム開発のプロジェクト。オランダのファブラボが開発中。

http://fabmoments.org/

38.ファブウfィキlFabWiki

アイスランドのファブラボが運営しているウィキサイト。型枠を使用したコンクリート成形など、建築構法の知織も公開されている。

http://wiki.fablab.is/

 

ということで、2013年もよろしくお願い申し上げます。

 

日本経済新聞は2013年に、脱原発を「思い込み」にして、脱却を狙う

本日の日本経済新聞一面のを読んで、あまりにも酷い内容なので唖然とした。特集「2013年展望(上)」のインタビュー記事だ。全文を掲載するので、まずは一読してもらいたい。

(上)「思い込み」から抜け出せ 工学院大教授 畑村洋太郎氏

震災復興、デフレ脱却、高齢化への対処……。新政権の前途には難題が山のようにある。2013年の日本はどうすれば展望が開けるだろうか。

――原子力発電所事故からどんな教訓を引き出すべきでしょう。

「事故の原因は『長時間の電源喪失は起こらない』との前提で運営していたことに尽きる。『あり得ることは起こる』『思いつきもしない現象も起こる』と考えるべきだ。2000年に米国の原発の専門家にこう言われた。『日本の技術屋は言わないといけないことを言わない。いつか大事故に見舞われるぞ』と」

狭い国民の視野

――原発政策は衆院選の主要争点でしたが、具体的な議論にはつながりませんでした。

「国民の反応は極端で視野が狭くなっている。反対派は事故が起きた途端に『脱原発』『放射能ゼロ』に傾斜し、電力需給の安定に気を配れなくなっている。原発維持の側も多くの人が『安全基準さえあれば再稼働できる』と過信している。日本人は『黙る』『考えない』『思い込む』のどれかに陥っている。これらを正反対の姿勢に改めなければ、適切な技術開発はできない」

「原発に関してだけではない。財政難の根っこにあるのも『あり得ることは起こる』と考えない姿勢だ。国際収支が赤字になり、これ以上借金すれば、いずれ利払いができなくなる。最悪のシナリオは米国や中国に金を借りる事態が起こること、日本国債を米中に大量購入されることではないだろうか。消費税率引き上げへの反対意見もわかるが、ほかの国に運命を左右される未来図に目をつぶるのも怖いことだ」

――高速道路の天井崩落事故も起きました。

「原発もそうだが、日本が世界一の水準に近いと思える技術はいくつかある。だが、ほかの国に大した技術がないと思うのは傲慢だ。公共投資をみても、中国やインドは鉄道など必要なインフラの技術を猛烈な勢いで磨き上げている。単に金をばらまくのではなく、目標を明確に絞り込んで取り組んでいる」

「インドの地下鉄は100秒おきに列車を運行させる目標を立てているという。今の日本でも最短120秒ぐらいかかる。そう遠くない時期に日本は追い越されるところまできている」

「中国やインドの技術者は、自前のノウハウを押しつけようとする日本の姿勢を嫌がっている。彼らが望むのはノウホワイ(know-why)。どうやるかでなく、なぜやるか。それがわかれば、自国の風土や市場に合った技術を磨き上げられるというわけだ」

「いい物」に固執

――大手電機メーカーが苦戦するなど国際的な競争力低下は深刻です。

「中国で液晶や半導体メーカーの担当者に話を聞くと、市場の声に即した製品なら技術は周回遅れでも構わないという。日本は『いい物を作れば売れる』と自社製品に自信を見せるが、そういう発想に凝り固まっているから逆に市場の求めに応じきれていない面がある。たとえば中国製品が市場をほぼ独占した太陽光パネルはどうか。品質などに問題はあるだろうが、安さを求める消費者に素直に応えた結果にほかならない」

「日本の企業は欧米のまねをして高度成長を果たしてきたが、お手本がなくなり迷走している。これからの日本には市場や社会の要求に謙虚に耳をすます姿勢が大切になってくる」

(聞き手は大滝康弘)

はたむら・ようたろう 東大教授を経て、2001年に畑村創造工学研究所を開設。失敗学を提唱、鉄道脱線など事故の再発防止策を企業に助言している。原発事故では政府検証委の委員長を務めた。東京都出身、71歳。

外面は新聞記事らしく、中立公平を装っているかもしれないが、中身は「思い込み」の塊だ。どうしてこんな記事を一面に持ってこれるのか理解に苦しむ。

冒頭で、”事故の原因は『長時間の電源喪失は起こらない』との前提で運営していたことに尽きる”と言い切っているのだからすごい。この人が”原発事故では政府検証委の委員長を務めた”というのにもびっくりした。原発以外にも色々と意見を言っているのだが、ほとんどピント外れの様相を示している。そもそも、理系の方が、経済を語るのはどうしたことか・・・。

“最悪のシナリオは・・・日本国債を米中に大量購入されること”との意見だが、日本がアメリカの国債を大量購入していることにはどう考えているのだろうか?などなど、記事の最初から最後まで、年寄の寝言が連なっている。

「思い込み」からの脱却は、なかなか難しそうだ。

年賀はがきは金券店で・・・仙台では

2011/11/23付の日本経済新聞で『(店頭サーチ)年賀はがき、1枚44.5~45円 金券店など4%安 電子メール普及影響 [有料会員限定] 金券店で年賀はがきの販売価格が下がっている。東京・新橋の金券店などでは現在、定価50円の年賀はがきが1枚44.5~45円。』という記事を見つけた。

早速、仙台クリスロード付近の金券店を訪ねてみた。

東京に比べて、48円~46円と率がよくないですね。種類も豊富じゃないようなので、使えないかな。

中学校の還暦同期会開催について

ちょっと前の2012/8/11に、中学校の同期会を開催しまして、先月の2012/9/22に、同期会の内容などを収めたDVDの発送などを完了。一連の中学校同期会の作業が終了しました。私はメンバーとして参加させていただきましたが、2011年の一月から開催実行委員会がスタートしたので、21か月にわたる委員会の活動だったわけです。

また、DVDに関して、同期会に関連したそれぞれ5分から10分くらいのビデオを5本編集させていただきました。それとは別に、開催実行委員会の活動を10分位のビデオを編集して作成、写真のスライド編集を5分のものと一緒にして一枚のDVDにし、委員会のメンバーに作成、配布しました。

ここにきて、同期会に参加された同期生の方々や、先生方からお礼のメッセージなどをたくさんいただいて、ある種の達成感を味わいつつ、また一方では、頻繁にあっていた委員会のメンバーたちへのある種の喪失感などを感じているというのが、今の状態であります。

開催実行委員会というのも、不思議な位置づけであります。メインの同期会の開催までが主な仕事で、内容は縁の下の力持ち的です。努力とか苦労とかはあったとしても表に出ることはありません。桜の「散るを持って尊し」のようなところがありますね。永きを忍び、刹那に散るとでもいいましょうか。そういったことを前提に開催実行委員会のビデオを編集、作成しました。

ビデオは、2012年8月11日の同期会が開催される前まで。エンディングロールは、そこから始まります。イメージ的には、明日のジョーの最終回、「真っ白な灰」です。同期会開催のキャプションが背景の白に同化して見えなくなります。そして厳かにクレジットが始まります。委員会メンバーのクレジットこそが、実はこのビデオのメインテーマでもあります。散るをもって尊し。なくなることを前提にしているわけですから、エンディングロールこそがそのすべてになるだろう。堂々と、ゆっくりとロールというのがイメージでした。それを見るのは、メンバーだけですから、各メンバーがエンディングロールで、朋に思いを馳せ、自分の名前にかつての存在を確認することが、その役割になるわけです。

そのあたりをイメージしながら、曲を探して、最終的に使ったのは「カムフラージュ」。次の歌詞部分です。フェードアウトして終ります。

友達以上の気持ち

胸に閉じ込めてきたけれど/心がもう嘘をつけなくて

こんなに切ない/ふとした仕草に潜む あなたの想いを確かめる

この歌は、最後に二人の愛が成就するのですが、このビデオでは、途中でフェードアウトして終わります。寸止めですね。残念ながら委員会は解散してしまうわけです。曲は、山下達郎のファルセットの短いア・カペラが始まり、すぐにピアノの指弾、それから歌が始まりますので、それにキャプションとクレジットをシンクロさせました。

クレジットの前に同期会のタイトル横看板を吊り下げるシーンがあります。斜めの横看板を吊り下げて正しい場所に置く。それは開催準備委員会の仕事を象徴しています。看板がただしく収まった時に、仕事は完了してしまうのであります。真っ白になってから、「同期会開催」のクレジットが現れて、そして真っ白に背景に消えていきます。淡きこと、春の雪の如し、であります。

以上、うだうだと解説をしてしまいましたが、読者のみなさん用にダイジェスト版を作成しましたので鑑賞してみてください。オリジナルは10分程度ですが、それを3分ぐらいに縮めました。後半のクレジット部分はオリジナル通りです。