モンローの幽体離脱といえば、坂本政道の「臨死体験」であろう。 モンローの「幽体離脱」が過去のものになりつつあるころ、この本にであった。これは著者がモンローの設立したモンロー研究所にて実際に経験した幽体離脱を詳しく説明したものであり、モンローの著作ではわかりにくかったもの、わからなかったものが実にわかりやすく解説してある。
この辺は先に紹介した「前世療法」と「生きがいの創造」の関係に似ているかもしれない。「臨死体験」はシリーズとして三巻まで続いているので、かなり売れたと思われる。また、モンローの著書も三巻までであり、内容も同じような展開になっている。一巻は具体的なのだが、巻が進むにつれ、抽象的になっていくのだ。しかし、日本人による日本語はやはり素晴らしく、翻訳ではわからないことも理解でき、非常におもしろかった本である。