映画「春との旅」見てきました。非常に良かったです。
予告編(上記リンクの公式ホームページでも視聴可)のような「お涙ちょうだい」映画ではなく、また、登場人物は味のある善人ばかりで、安心してみれます。こんな映画は最近は珍しいでしょう。また、いい役者さんを揃えてますよね。
ストーリィは、厳しく、出口の難しい現実を直視しており、逃げてはいません。しあわせとは安易なものではなく、もちろんお金などで買えるものではなく、真摯な生き様を通して獲得していくものなのですね。
最後は、帰りの電車の中で、老人が死んで(と思う)春が泣き叫んで終わるのですが、これは悲惨な結末ではないと思います。過酷な現実とか、切ないストーリィとかが、この映画に評せられることがあるかもしれませんが、そうではなく、そういったものを通した幸せの表現がテーマだと思います。お金に苦労せずに畳の上で死ぬのが人生の目的ではないのです。逆に、生を思う存分生ききって、畳の上で死ねたら最高でしょう。
人は必ず死ぬのです。死ぬのが問題ではなく、死に方が問題なのです・・・。ま、難しいか。
話は代わって、映画を見る前には知らなかったのですが、仙台がロケ先になっていました。みてたら、見慣れた場所が映画に出てきたのでびっくりしました。仙台駅とその周辺だったので、あまりお金もかからなかったと思います。春が、宿泊先が見つからず、ホテルを何件も尋ね歩くという場面がありましたが、あれは半径100メートルぐらいにホテルが密集している所なので、そんなにカメラは動いていなかったと思います。
また、話の落ちとして、兄弟げんかをした弟が、兄(老人)と春にホテルのスウィートルームを借りてやるという場面もありましたが、あそこは仙台国際ホテルを使ってもらいたかったですね、ロケの場所から300メートルも離れていませんし、映画のようにビジネスクラスのホテルの前でスウィートルームといってもあまりピンとこなかったですね。ま、つまらないことですけど。
それから、見たのは平日でしたが、かなりの客数だったようです。テーマ上、年輩の方がほとんどでしたが、それもいいことだと思います。