キャストがよいので鑑賞したのですが、観客が私を含めてたった4人。メンズディとはいえ、すべて男性。観客は正しいから観る前に諦めたけど、それ以上に酷かったです。感想を書く気にもならないので、yahoo!ムービーのレヴューを見たらありましたね、同じ感想の方が。日本の観客は全く正しいと思います。
監督、脚本が悪いのでしょう。原作(五十嵐貴久)は読んでませんが、漫画化や舞台化もされているので、そこそこの水準は行っているんじゃないかと思いますが、定かではありません。
四人のヒロインたちの中では、黒木瞳の心情がリアリティがあったかな。とはいえ、ほかの三人に比べての話で、とりたてて良いわけではありません。監督が1949年生まれの女性、脚本が1958年生まれの女性だから、そうなんでしょう。撮影場所も、カラオケ、コンビニショップ、高校の体育館、ファミリーレストランと社宅、住宅街、文房具店ぐらいですから、金も時間もかけてません。
監督と脚本家、星田良子、神山由美子を画像検索してみると、役者もつきあいで出演しているようですね。キャリアもそこそこあるようですが、それでこれでは、それまでということなのでしょう。 映画は2010年9月に撮影されたとのことですが、あまりの出来の悪さに公開をためらっていたということでしょうか。
音楽映画なのに、リズム感のなさというか、ライブ感-観客を盛り上げられないというのは致命的です。テレビ局で、一流会社のスポンサー相手のドラマを作ることはできても、一般大衆の心の動きに配慮するのはできないんでしょうね。まあ、そういった意味では、全く今のテレビ局の有様が映し出された映画だったと総括しておきましょう。