海外サーバーの利用について #まとめ/その他

hostmonster3iX 以外で興味のあるサーバーをご紹介します。

まずは、Webhostingpad。ここは、一段落ついたら契約してみようと思っています。理由は値段が破格値です。3年契約とか4年契約とかの長期契約をしなければなりませんが、それでも安い、安すぎる、ドメインが一つついてくるのですが、信じられない価格になります。ネットで、評判を調べてみると、問題がないわけではないようですが、安さの魅力には勝てそうもありません。

続いては、iPageですが、標準ビジネス仕様でこの価格は安いです。さらに、なんと共有SSLが付属しているのですから、ビジネス商用サイトを企画している人は検討しなければならないのではないでしょうか。私も3iXの販売サイトで売り上げが上がるようでしたら、グレードアップかこちらへの移転を考えなければならないと思っています。

最後にJusthost、上記のiPageと同じクラスの標準ビジネス仕様です。こちらはイギリスの会社なのでSEO対策でIPアドレス分散などに役に立つのかななどと考えてチェックしています。

3iX は40ギガバイトのサーバースペース。hostmonsterはスペースが無制限となっていますが、ファイル数は50000ファイルまでとの制限があります。その他のサーバーはスペース無制限とされていますが、ファイル数制限などは調べていませんのでご注意下さい。値段から考えて、実質的に無制限のスペースがあるとは考えにくいので、それなりの制限を前提としてご検討ください。また、Webhostingpadについては、ファイル転送量についてのクレームをネット上で見たことがあります。動画を扱っていたヘビーユーザーからだったと思いますが、ご注意ください。

疑問点があるようでしたら、サーバー各社に問い合わせてみるのもいいかと思います。サポート体制も分かることでしょう。

では、よいホストサーバーに巡り会えるよう祈念しつつ、ご健闘を期待します。ご静聴(?)ありがとうございました。

海外サーバーの利用について #3

3iX, hostmonster、いずれのサーバーも、管理はcpanelという管理画面で行います。言語も日本語が選べます。途中で変更することも可能です。

サポートですが、いずれもサブジェクトごとにチケットを発行してもらってやりとりをすることになります。いずれも早い対応で、問題はありませんでした。せっかちな人には、チャットサービスがお薦めです。もちろん、英語を使わなければなりませんが、会話をするわけではなくて、メール/筆談でのやりとりなので、グーグル翻訳を介すれば問題はないのではないでしょうか。

さて、画像サーバーが一段落したあとに、商用サーバーの設置をすることになるのですが、SSL認証が問題です。日本では低価格で3万円台からですか。hostmonsterでは、75ドル(専用ipアドレスを固定するのに30ドル/年、SSL認証が45ドル年)とかなり安くなります。そして、3iXでは、共用ssl認証になるのですが、なんと無料です。これは得した気持ちでしたね。早速Zen Cart日本語版をインストールして運用してみたのですが、特に問題はなく稼働しています。興味のある方はhttp://johmon.info/bunkazakka/(名前が安直ですいません)をチェックしてみてください。「海外サーバーの利用について #1#2」で説明したように3iXは帯域幅が狭くてアクセスに難があると述べましたが、どの程度かもチェックできると思います。また、ZenCartは共有SSLには向いていないとの話もネット上で散見されますが、3iXでは特に問題はないようです。

ちなみに、商用サーバーとして、管理画面からすぐにインストールできる無料CMSは、ホストモンスターでは、Magento, Zen Cart, Os Commerce, Cube Cart, AgoraCart。3iXでは Cube Cart, Os Commerce, Zen Cartとなっています。ただし、すべて英語仕様が標準となっています。最近はutf-8使用の他言語化がすすんでいますので、日本語も使えるものが多いと思いますが、やはり日本語化しているものをインストールした方がいいでしょうね。時間があれば、Magentoをもっと勉強してみたいですね。インストールは3iXhostmonsterいずれも問題なくできました。

余談ですが、実験で、3iXにMagentoをインストールして、共有SSLを使えるようにし、データベースをホストモンスターにおいたサーバーと連結させてみたら、なんと、動きました。ただし、非常に遅いので使うのは断念しましたが・・・。

WordPressを使用する方には、補足になると思いますが、先日、ショップを経営されている方に、WordPressを使えるようにサーバー選択からインストールを指導する機会がありました。その後の商用サーバー構築も視野に入れて、3iXサーバーにWordPressの最新版3.0.1-jpをインストールしたのですが、うまく作動しませんでした。管理画面から指定のWordPressのバージョンを確認したところ2.9.xでした。また、知り合いの3iXサーバーの利用者に電話してみると、3.0.1-jpにupdateしてから調子が悪くなったとのこと。以前のバージョンでも夕方は調子が悪かったと言うことでした。どうやらWordPressと3iXの相性は今のところよくないようです。

そういうことだったので、指導した方には、急遽ホストモンスターに契約していただいてWordPressを使うようにしてもらいました。逆にホストモンスターとWordPressが非常に相性がよいということの再確認にもなりました。ネット上でも有名らしいですね。

以上の出来事があったため、ホストモンスターは少し見直しました。他のレンタルサーバーへの移転も考慮していたのですが、とりあえずは延長することにしました。

海外サーバーの利用について #2

レンタルサーバー以前の自宅サーバーですが、これは何に使っていたのかというと画像サーバーがメインです。販売商品をさまざまなマーケットプレイスに出品するにあたっての画像(ほとんどがjpgファイル)をここに持っていたわけです。容量は10ギガぐらいでしょうか。20ギガはいかない程度でしょうか。

そういった中で決めたのが、hostmonsterです。評判もよく、なんといっても容量無制限に魅せられましたね。

ところが、画像ファイルを転送したところで、すぐに次のようなメールが届きます。

Dear xxx:

It has come to our attention that your site is using an excessive number of files stored on yourHostMonster.Com account. This is causing performance problems on your website as well as for other customers that are on this server. It can cause our servers to crash and cause additional downtime.

Our research shows that server performance degrades when accounts have over 50,000 files.  In order to ensure optimal performance for your account and the others in your shared hosting environment, we request that you reduce the number of files on your account to under 50,000 in 14 days.

Your account information:

zzzzzzzzzzzzz….

We offer unlimited space, bandwidth, and domains, but not in an unlimited number of files. We cannot maintain our internal backups for sites that host more than 50,000 files.

zzzzzzzzz…

Per conditions stated in the Terms of Service, this issue needs to be resolved:
http://www.hostmonster.com/cgi/terms
zzzzzzz…

We offer unlimited space, bandwidth, and domains, but not in an unlimited number of files. We cannot maintain our internal backups for sites that host more than 50,000 files.

zzzzzzzzz….

最後の部分が大事なところで、「無制限の容量、転送容量、ドメインだといっているがファイル数は無制限ではない、50,000ファイル以内に制限してある・・・」ということです。契約条件には書いてあるとのことですが、小さな字で契約書に書いてあっても読まないですよね。宣伝文句には一切ないわけですから。偉大なアメリカ精神を学んだというところでしょうか。インディアンの気持ち、近いところではイラクの気持ちがよくわかりました。それがアメリカの正義なんです。これはこれとして、よい経験として先に進みましょう。

さて、解決策としては、容量を多くするために料金を支払うということが考えられますが、追加料金よりも安いサーバーがあったので、そこにしました。それが3iXです。なんと月1ドル、年間で12ドル。日本円ですと1000円にならないくらいです。もちろん、ホストモンスターに比べると制限だらけ、ドメイン(別途用意しなければならない)は一つだけしか使えない。SQLサーバーは2個までしか使えないなどなど、かなり窮屈ですが、ファイル制限はない(容量制限は40ギガバイト)ので、画像サーバーにはもってこいのレンタルサーバーなんですね。ただし、注意すべき問題点もありまして、3iXは帯域幅が狭いので不安定なときが時々あります。日本時間の夕方あたりは特に不安定ですね。使えないわけではないのですが、ホストモンスターに比べると狭い。そこんとこは注意しなければなりません。

結果的には、両方のサーバーが私には必要でしたので、どちらもお薦めです。どちらか一つといわれたらホストモンスターでしょうか、使い勝手がいいですからね。

というところで、つづきは「海外サーバーの利用について #3」へ。海外サーバー検討されている方は是非読んでください。

海外サーバーの利用について #1

海外サーバーを利用するようになってから、もうすぐ一年。もちろん、このブログも海外サーバー上で運用しています。

では、その前はどうしていたのかというと、直前はダイナミックipアドレスを使用した自宅サーバーです。これは2002~2003年頃からでしょうか。Redhat linux9のosで運用していました。

そもそもは、nttが低料金で固定ipアドレスで常時回線を開始したときに、NECのpc9821にfreeBSDのosを乗せてwebの世界にデビューしたのですが、これは1990年代半ば頃でしょうか。低料金とはいってもたしか、月10万円の利用料金だったと思います。それまでは、月50万円から200万円ぐらいの利用料金で、かなりの企業でなければ利用できなかったわけですから、月10万円は格安料金だったわけです。回線速度はisdn64の2回線分の128kでした。web遍歴としてなかなかおもしろい話がたくさんあるのですが、それはまた別の機会にしましょう。

さて、去年の今頃ですが、知人が会社案内用のWebをつくろうとしたときに値段の相場を調べて欲しいと依頼されたので調査してみると、時代はかなり変わっていて、ドメイン利用料金がcomで千円前後、レンタルサーバーもかなり安くなっていました。レンタルサーバーに関しては、内容的に子細に調べてみると海外サーバー(USA)が圧倒的に安い。

ということで、自宅サーバーからレンタルサーバーに鞍替えしたのが去年。あっという間に一年が経過しようとしています。ここら辺で、海外サーバーの評価というか、使い心地をまとめておくことにしましょう。

因みに、利用しているサーバーはホストモンスター3iXです。まったく違ったタイプのサーバといえますが、実はどちらにも満足しています。なぜ2つのサーバーなのかも含めて、次回、「海外サーバー#2」編にて経緯などをご案内しましょう。

アマゾンレビュー、ページに追加しました。

アマゾンの読書レビューに倉中達彦名義で22点ほどのレビューを書いているのですが、このブログのページに追加しましたので、暇でしたら是非読んでください。

いま、アマゾンレビューを読み直してみると、一番印象に残った書籍は右脳と左脳―脳センサーでさぐる意識下の世界 (小学館ライブラリー)ですかね。

この書籍については、このブログでも何回か取り上げているのですが、実は、この本を読み終えて、一番先に思い出したのは、ライアル・ワトソンの未知の贈りもの (ちくま文庫)です。この本の最初に、インドネシアの孤島「ヌス・タリアン」での、意思をもつイカの群れとの不思議な遭遇体験があるのですが、実にファンタジックな描写と考察が語られているのです。

海洋イカの複雑な目には、虹彩、焦点調節可能なレンズ、それに、われわれと同程度に色やパターソ認識ができる敏感な細胞を十分にもつ網膜などが備わっている。イカは、他の動物と同じように、あるいはそれ以上の視力をもっている.少なくとも、かれらの目はそれだけの能力をもつ。それ自体、無気味なことだが、さらに、これほどの情報量をいったいどうするのだろうという点が気にかかる。

軟体勤物の神経系は、わずか三組の神経節という、束になった神経から成る小さなものにすぎない。一組は口のまわりに位置して、食べるごとしか関係がないようである。もうひとつは、食道直下にあって、ひれ、外套膜、触手、色素細胞などの動きを司る。そして、三つ目は消化管の上に納っている。イカの場合は、この三番目の敏感な神経細胞組織がいくらか分化していて、学習や連想にかかわる複雑な行戴パターンと関係のあるいろいろな機能を司るものだと考えられている。それは結局、脳なのだが、かなり単純で基礎的な脳にすぎない。信じられないほど復雑な眼球は莫大な情報量を提供してくれる。それを処理する脳はあまりにも原始的である。高価な望遠レンズを靴のあき箱にのっけるようなものだ。

あまりにもバカバカしい話だが、生物学者として、ただ不条理だと片づけるわけにはいかない。自然というのはときには道楽者のように、ありえないような計画をたてるか、最終的には全部がうまく組み合うのである.イカの目にもちゃんとした理由があるはずだが、あの瞬間はひとつの可能性しか考えられなかった。しかもその孝えは今でも紹介するのに躊躇してしまうほど突拍子もないものであり、同時に今でもきわめて説得力のある.気狂いじみた筋書きをもっている考えである.

単に論議のための仮定として、イカの目が想像通りのものだとしよう。可視光線が支配する周波数範囲内の電磁気的情報の探知・収集のための高度に発展した感覚器管である、とすれば、イカの眼はこの機器に機動力を与えるために、後に取り付けられているにすぎない。

海洋観察に置いて、イカにまさるカメラ台はあるだろうか。イカは敏速、迅速、しかも神出鬼没。昼も夜も、あらゆる深さに、あらゆる水温に、世界の海のどの部分にも、何十億といる、目に見えない観察者たちだ。

訪問者に警告する。当設備はクローズド・サーキットで常時観察されている。(p36-p38)

ちょっと最後の部分がわかりにくいのだが、これは翻訳の問題もあるのだろう。海で出会ったイカの大群、そこには確かな意思が感じられた。また、イカの大群の奥の方にも光が見られた。それをライアル・ワトソンの多くの知り合いに話したところ、いろいろな話があって、その中には地球外知的生命を語る人もいないわけではなかった。そういった話を披瀝しつつ、否定とも肯定ともつかない文章がつづくのだから、若干の混乱が、オリジナルと翻訳にあるのだと思われる。とはいえ、さすがにライアル・ワトソン、イカの話のはすっきりと以下のようにまとめられている。

私は同世代の人たちと同様に、「チーム精神」の概念を口先で唱えながら完全に競争的な状況の中でわれわれをぶつけ合わせるような教育制度の中で形成されてきた。私は自分の皮膚の限界に封じこめられただけではなく、その色によって他者とも区別される.ひとつの個体として自分を見るように教えられてきた.さいわいなことにこれは変わりつつある。

宇宙の砂漠に浮遊するオアシスのような、孤立した地球の写冥をはじめて見たとき、変らざるをえなかった。「ひとつの地球」の概念は、運命共同体という考え方を受け入れやすいものにしてくれた。われわれも、青い目のホタテ貝も、ウシも、地上を這うものすべても、いずれの種も最終的にはひとつの種に帰する。このすばらしいシステムの中で真に魅惑的で衝撃的なことは、われわれひとりひとりの中に「イカ的なるもの」がある、ということである。

われわれは地球の目であり、耳であり、われわれの考えることは地球的思考である。(p42)

それを、右脳と左脳―脳センサーでさぐる意識下の世界 の最終章がフォローするようにかぶさる。

・・・「宇宙の運行と脳の働き」にまで話が進んでいくのです。人の脳をセンサーとして使い、地震の予知などに使えるとの示唆にも触れています。(アマゾンレビューより)

ということで、いつか書かねばならないと思っていた、右脳と左脳―脳センサーでさぐる意識下の世界 (小学館ライブラリー)とライアル・ワトソンの未知の贈りもの (ちくま文庫)のイカの話でした。

以上ですが、追加して、

昨日の2010年9月6日の日本経済新聞朝刊の36面(最終ページ)に東京水産大学名誉教授奥谷氏がイカ研究について語っているエッセイを読んで、シンクロニシティを感じたのも、記事を書いた原因の一つです。