お盆に郵便局に行ってきた その2

今日も午後から郵便局に行ったら、昨日とは違いたくさんのお客さんがいた。
海外への郵便物を出した帰り際に昨日の女性職員の方が、昨日の不思議な話への礼を言いながら飴をくださった。
とても楽しかったのだそうだ。
僕を霊能者のように勘違いされているようなので訂正をしておいた。なにも見えないし、なにも聞こえないただの人間だってね。
ただ、昨日の種明かしをすると、世間は、みんなが思っている以上に不思議な話に満ちている。
具体的に言うと、不思議な体験をされている方は2割以上は当たり前にいる。つまり、4人か5人に一人は不思議な話を持っているということなのだ。
昨日は、僕をいれて4人の人間が居合わせていた。だから、僕は自信をもって不思議な話を提案することができた。
さらにいうと、不思議な話がその場にないのなら、僕の脳裏にそのような提案が思い浮かぶわけがないだろうということもあったよね。
また、昨日の話がとても楽しかったというのはある意味当たり前かもしれない。なぜなら、鎮魂とは最高のエンタティメントであるからだ。
死者が主人公となる日本特有の芸能「能」は、ワキ(旅人)の登場で始まる。そうするとどこからともなくシテ(死者)が顕われ自身の物語を語りながら舞をみせる。
ワキもシテも、物語を鑑賞する観客も、能舞台を楽しむということで、自身の思いや残念を昇華しているのだ。
昨日の支店長代理は旅人であり、シテは手形の持ち主であった。めったに顕われることのない残念は、機会を得て表出することにより鎮魂を授かることになったのだと思っている。

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