赤軍‐PFLP 世界戦争宣言

せんだいメディアテーク7階スタジオシアターにて鑑賞しました。若松孝二監督が来仙するということもあり、どんなものかと思い鑑賞した次第です。

鑑賞したとたんに睡魔が襲ってきたのにはびっくりしました。憑依でもされるのか(最近読んだ憑依関連の書籍では、霊が立ち寄るときには眠くなると言うくだりがあったので)と一瞬思うぐらいのかなり強い睡魔でした。実際このような睡魔に襲われたのはしばらく前に鑑賞した打楽器だけのコンサート以来です。打楽器のコンサートも異常に眠くなりましたね。ちなみに愛読書彼岸の時間の235頁に太鼓について書かれています。ご参照下さい。実際のところ、睡魔の原因はわかりません。

太鼓ほおそらく人類最古の楽器で、シャーマンがトランス状態に入るために、なくてはならない小道具であった。だから、中世のヨーロッパや社会主義時代のモンゴルでは、太鼓を所持すること自体があたかも「麻薬」を所持するかのように禁止されたのだ。太鼓からはじき出されるメロディーのない単調なリズムは、日常的な時間の流れを停止させ、永遠に繰り返される〈今〉を刻み続ける。現代のコンピュータによる音声処理技術の発展は、個々の楽器というものの制約を超えて、理論上は無限の音をシンセサイズできる可能性を開いたが、その結果できあがってきた(「技術」を意味する)「テクノ」という音楽は、逆に、単調なノイズをリズミカルに繰り返すだけの原始的な音の連続であって、それはあたかも電子の太鼓のようだ。じっさい、「テクノ」や「トランス」という電子音楽は、現代の欧米や日本稼どの「先進国」の都市民による.レイヴなどと呼ばれるオルギア的な集団トランス儀礼には欠かすことができない。そこではシャーマンが太鼓を叩く代わりに、DJがレコードを回し、その電子音を大音量でスピーカーから流し、入々は、ときにサイケデリックスを服用しつつ、集団で夜通し踊り狂う。

さて、赤軍‐PFLP 世界戦争宣言 については、アマゾンの内容説明とレヴューがおもしろい。

アマゾンのレヴュアーで、「どうしても理解に苦しむのは、パレステナを解放するために何故、赤軍のメンバーがイスラエルを攻撃しなければならないのか、という点に尽きます」とあったが、それはそうだなとは思う。時代の流れというものがあったんだな。

また、ちがうレヴュアーが「ヨルダンでの山岳訓練を撮了後、若松たちはゲリラのコマンド部隊に促され早々に下山、その直後、部隊はイスラエル軍の急襲にあい壊滅させられたとの事。」と書いているが、そうすると映画に出演していた方々はみな死んでしまったのかと思いつつ、妙なリアリティを感じてしまったな。

また、画面に文章がアナウンスを補完するように大きな文字で表記されるのだが、これを睡魔に襲われながらみていたら、「ああ、アニメのエヴァンゲリオンはここから来ているのか」と思いつきました。映画の中での山岳訓練の様子、銃を取り扱うところがいろいろな角度から撮影されているのだが、それもエヴァンゲリオン風だな思った。実際のところはわかりませんが。

ちなみに、来客数は16名。団塊の世代がほとんどでしたが、妙に若い女性が数名いたな。なんなんだろうか、とは思ってしまいました。

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