[メイカーズ]21世紀の産業革命が始まる/クリス・アンダーソンを読みました。

[メイカーズ]21世紀の産業革命が始まる/クリス・アンダーソンを読みました。今年の正月に、読もうと思ったのですが、欠品で手に入らず、とりあえず図書館に予約していたところ、今月の初めにようやく借りることが出来ました。しかしながら、読む時間がなく、つん読していたところ、本日、返却の督促電話を受けることになりました。

ということで、せっかくの土曜日ではありましたが、返却すべく、珍しく読書に集中しておりました。

web時代の革新性を表現した「ロングテール」や「フリーミアム」とおなじように「メイカーズ」という言葉が、リアル社会をweb化する革新性になるという本でした。本書では新産業革命などとも表現されています。概略は、上記リンク先のアマゾンサイトをご参照ください。私自身の経験としては、本書でも紹介されていたMake: Technology on Your Time Volume 10に触発されて、ブレインマシーンをメイクしたことが実はあるんです。5、6年前のことですから、今となっては革新的だったかななどと思っております。同じころにラジオニクスを組み立てたりしていましたから、メイカーズというよりは、しようもないもの、売っていないものを自作していたというところでしょうか。

今後は、変革のツールともいうべき、3Dプリンタ、CNC装置、レーザーカッター、3Dスキャナーの低価格化/普及により、リアル社会にWEBがつくりあげたような革新がもたらされるということですが、間違いなくその通りだと思います。

ということで、訳者による後書き部分を紹介しておきましょう。

アンダーソンが指摘するように、ほんのひと昔前まで産業機械だったコンピュータやプリンタは、「デスクトヅプ」とは対極にあるものだった。しかし、ひとたび「デスクトップ」と「コンピュータ」が結びついたとき、人々の生活が大きく変わった。そしてそれがインターネットにつながったとき、革命が起きた。でも、それはまだ本当の革命ではないのです。本当の革命は、それが実体経済に影響を及ぼすとき、つまりもの作りのやり庁が変わるときに起きるのです、とアングーソンは言う。「デスクトップ」と「工作機械」が結びびついたとき、それまで大企巣のものだった製造の手段を個人が持つようになり、ビットの世界で起きてきた革命がアトムの世界で起きるのです、と。ステイーブ・ジョブズがパーソナルコンピュータを通してして世界を変えたように、製造の手段を持つ無数の個人、つまり「メイカーズ」が世界を変えることができるのだと言う。しかも、それが社会と経済に及ぼす影響は、ビット世界の「フリー」や「ロングテール」よりも、はるかに大きく、深いものになる、と。
個人によるもの作りの革命をあと押しするもうひとつの大きな変化は、グローバルなサプライチェーンが個人にも開かれてきたことだ。材料を調達し、部品を製造し、それらを組み立てるプロセスは、これまで大企業に独占されてきた。それが、ポノコやシェイブウェイズなどのウェブ
の製造委託サービスや、アリババなどのマヅチングサイトを利用することで、プロ用の工作機械を所有しなくても、個人が大企業と同じ製造能力を手に入れることができる。お金がない? だったらキックスターターで資金を集めればいい。それを売るには? ウェブサイトを立ち上げてオンラインで販売すればいい。製造業を起業しようと思ったら、パソコンとインターネットがあれぱこと足りる。ウェブ企業の立ち上げと同じくらい簡単に、製造業が立ち上げられる時代が来たのだ。自分が欲しいものを作って、ほかの人にそれを販売することもできる。ビット世界のニッチな音楽や書籍や映像と同じことだ。そう、「モノのロングテール」がやってきたのだ。
「モノのロングテール」の作り手は、エッツイーに手作り吊を出品する職人たちだけではない。
メイカーたちは、趣味をビジネスにして、「モノのロングテール」を埋めている。一個でも、一〇〇万個でもなく、数千個から数万個の単位でニッチなモノを顧客に届けている。たとえば、レゴ社が手を出さない領域でレゴのアクセサリを製造するブリックアームズ。特殊な電子部品を製造販売するスパークファン。オープンプラットフォームで自動車を製造するローカルモーターズ。
そして、アンダーソンの趣味が高じて事業となった3Dロボテイクス。
非常に興味深いのは、ビット世界の急成長企業がフリーの上に成り立っているのに対して、オープンプラットフォームの上に作られたこれらのメイカー企業が最初からキャヅシュフローを生み出していることだ。こうした企業は、前作でアンダーソンが唱えたフリーのモデルを逆手にとり、「ビットの世界の潤沢なフリー」を利用して、「アトムの世界で希少性から利益を生み出して」いる。ウェブ上に存在するコミュニティは、「フリーな」開発、マーケティング、顧客サポートを堤供してくれる。ネットの荒野の中から顧客がニッチな製品を見つけ出してくれるのは、「フリーな」検索のおかげだネットの店舗なら、家賃もかからない。その上、自分だけの二ーズを満たしてくれる希少な製品に、消費者はプレミアムを支払う。フリーを活用すれば、大量生産によらなくても利益を生むビジネスモデルが築ける。無料のビット経済の上に、貨幣経済における富が生み出され、無数の個人がそれを分け合っている。そしてここに、先進国の未来がある、とアンダーソンは言う。ビヅトをアトムに、アトムをビットに変えるデジタルな製造手法と、潤沢な「フリー」によって、製造拠点の違いによるコストの格差はなくなり、より良いアイデアを持つ無数のニッチな企業の総和が経済を動かすようになる、と。それが、これからの一〇年に起きる本当の革命なのだ。そして本書は、その「これからの一〇年」を描いたものだ。
著書『ロングテール」でも、また『フリー』でも、アンダーソンはこれまでなんとなくみんなが感じている時代の流れを概念化し、それが社会と経済に与える意味を説いてきた。発表当初には「なんとなく言いたいことはわかるけど、その具体的な将釆像が描けない」と思われていた「フリーミアム」も、わずか数年後の現在では説明するまでもないほど当たり前のものになった。『メイカーズ』で描かれた未釆もまた、数年後には当たり前の現象になっているかもしれない

シェールガス革命の影響

先日のアルジェリアでの日本人人質事件は、アメリカのシェールガス革命が遠因であるともいわれている。自国でエネルギーが賄えるようになったアメリカ合衆国が資源国への軍事力の行使を控えるようになり、軍事バランスが崩れて、紛争が流動化してきたというのだ。

そもそも、「革命」といわれるほどのことなので、予期せぬ事象が生じてくるのは当然なのであろう。そういった意味で、「シェールガス革命」は注目せざるを得ないと思っていた。

今日の日経新聞には須藤繁 帝京平成大学教授による、シェールガス革命の影響(上)、買い手優位、世界で顕著は、よくまとめられていて参考になりました。以下に紹介します。

買い手優位、世界で顕著に

須藤繁 帝京平成大学教授

<ポイント>

○米輸入縮小が響きロシア産ガスがアジアへ

○シェール革命の影響は東アジアで最も顕著

○消費エネルギーの一定量は自分で賄う必要

 昨年1年間で「シェールガス革命」や「シェール層開発」の認知度が大きく高まった。

シェール(頁岩=けつがん)とは、地質学的には泥岩の一種で、その隙間は100万分の1ミリメートル。一方、メタンの分子サイズは1000万分の1ミリメートルで、泥岩の隙間の10分の1の大きさだ。一般にガスはその分子の10倍程度の隙間では移動性に乏しくシェール層内に滞留する。これがシェール層に封じ込められていたシェールガスで、近年米国で本格的に実用化された水平掘りと水圧破砕により、地上に取り出すことが可能となった。

シェールガスの登場は、既存のガス供給国間の利害関係や消費国との関係を根本的に変えたといってよいだろう。シェールガス開発の影響はまず、米国のエネルギー需給に変化をもたらした。

米エネルギー省が昨年7月に発表した2012年版「年次エネルギー見通し」では、05年に60%程度だった石油の純輸入比率が11年には49%に低下したことに加え、35年には36%へとさらに低下する予測が示された。00年前後の年次エネルギー見通しでは20年時点の石油の純輸入比率は60%程度になるとみていたが、シェール層開発が石油自給率の大幅な改善をもたらした。天然ガスに関しても11年の純輸入比率は11%だったが、20年過ぎには需給が均衡し、35年には5%程度の純輸出に転じるとみられている。

国際エネルギー機関(IEA)が昨年11月に発表した「世界エネルギー見通し」でも最大の注目点は米国だ。米国はシェール層開発を主因として、ガスでは15年にロシア、石油では17年にサウジアラビアをそれぞれ上回り、世界最大の生産国になるとみている。

米国のシェール層開発が国際エネルギー情勢に及ぼす影響は既に顕在化している。

1990年代後半に米国はガス需要の増加を北米での供給増だけでは充足できず、2000年代初めには消費量の約10%を輸入で賄うに至った。その時点では将来の需要を充足するには大量の液化天然ガス(LNG)輸入が不可避とみられ、全米各地にLNG輸入ターミナルの建設が計画された。前述のエネルギー年次見通しの04年版でも、米国の25年のLNG輸入量は1億トン以上に膨らむと見積もられていた。しかしながら、その後本格化したシェールガス生産により、これらの建設計画の大方は雲散霧消した。

その一方で、ガス生産国(カタール、ナイジェリア、トリニダード・トバゴ、赤道ギニア)は、米国のLNG輸入を当て込んで生産能力を大幅に拡張した。しかし米国との契約に至らなかったため、大量のLNGを長期契約以外の形態で取引せざるを得なくなった。米国に持ち込めなくなったLNGはスポット(随時取引)市場に流れ、主に欧州市場で売買されている。

シェールガス開発の本格化と軌を一にして起きたことは、LNG取引の買い手市場化である。中でも欧州のガス・電力会社がロシアからの長期契約ガスの引き取りをやめて、スポットLNGに切り替えたことが象徴的だ。こうした玉突き現象の結果、最も重要なのは、ロシア産ガスの行き先が欧州からアジアにシフトしつつあることである。

一方、中国は06年にLNG輸入を開始した。そして09年末にはトルクメニスタンから天然ガスの輸入を開始し、11年11月には600億立方メートルまで増量することで合意した。中国の天然ガス需要は90年の147億立方メートルから、00年には245億立方メートル、10年には1076億立方メートルに増えている。さらに中国政府によれば、20年には3800億立方メートルに増えるとみられている。

中国はこれまでも環境対策面から天然ガスの導入を重点的に進めており、これからもその方向性は変わらない。20年のガス需要の内訳に関しては、在来型国内天然ガス生産が2000億立方メートル、シェールガスが1000億立方メートル、コールベッドメタン(石炭層に含まれる天然ガス)とLNG輸入合わせて800億立方メートルという絵が描かれている。

11年4月に米エネルギー省がまとめたリポートによれば、中国のシェールガス資源量(回収可能量)は、世界最大の36兆立方メートルに達する。第2位は米国の24兆立方メートル、第3位はアルゼンチンの22兆立方メートルで、以下メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、カナダの順である。中国のシェールガス開発は世界のエネルギー需給のみならず、地球温暖化対策の方向性に大きな影響をもたらす。

シェールガス革命がもたらした地殻変動が最も顕著で、今後さらに先鋭化するとみられるのが東アジアである。東アジアには今3つの大きなガス供給の波が押し寄せようとしている。ロシア産ガスの東方シフト、シェールガス開発を背景とした北米産LNGの流入、中国のシェールガス国内開発の3つである。これらに日本のメタンハイドレート(海底の天然ガス資源)開発が加わり、2020年代にはこの4つの大きな流れが均衡点を模索することになると予想される。

このうち北米産LNGに関しては、今月6日に東京電力は三菱商事と三井物産を通じて年間80万トンを17年から輸入する計画を発表した。輸入のみならず、LNGプロジェクトの権益確保も進んでおり、中部電力・大阪ガス連合、三井物産・三菱商事連合、住友商事・東京ガス連合の3プロジェクトは、合計で最大輸出能力3000万トンのLNGプロジェクトに参画している。

こうした大きな流れの中で、今後日本が目指すべきは国際LNG価格体系の是正である。日本の天然ガスの調達コストは12年9月には、100万BTU(英国熱量単位)あたり単価で米国の天然ガス指標価格(ヘンリーハブ)の6倍に達した(図参照)。その後はやや沈静化しているものの、エネルギー輸入金額の増加は貿易収支悪化の一因となっている。

日本のLNGの調達コストが高い理由の一つは、天然ガスパイプライン網が未整備であることだ。もう一つは、量の確保を優先した長期契約を採用していることである。同契約では原油価格連動方式が採用されており、シェールガス革命によるガス価格低下の影響を享受できない。

LNG取引の決済価格には今日、合理的な価格体系の再構築が求められている。そうした中で、韓国は米国産LNGを基地の出口で買う方向で交渉している。その場合、取引価格は米国の市場価格に液化コストを上乗せする形で決められる。結果的に、韓国の北米産LNG導入が東アジア向けLNG価格体系見直しの契機となる可能性が高い。

前述した東アジアにおける4つの大きな流れの均衡点を模索するにあたっては、日本が自前資源を持つか否かにより、その地政学的意味は大きく変わる。北米産LNGの輸入確保はロシアに対するけん制球となり、ロシア産ガスの輸入は中東・アジアの既存LNG供給者に対して大きな価格是正圧力となる。そして何より日本がガス価格交渉で一定の発言力を確保するには、需要全体の10%でも自前の資源を持つことが必要だ。

エネルギーベストミックスは結果における絶妙なバランスの実現ではなく、消費するエネルギーの一定量についてはあらゆる手段を講じて自分で賄うという戦略意思に関わる問題にほかならない。

日本は天然ガス調達の選択肢が少なくないことを十分に認識し、かつそうした立場を強化するためにも、エネルギー自給率の改善をもたらすメタンハイドレートの開発を確実に進めることが重要だ。今年1月28日、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は地球深部探査船「ちきゅう」を用いて、愛知県渥美半島沖で海洋産出実証試験に着手した。同事業では準備作業終了後、メタンハイドレート分解によるガス生産実験が実施される。着実な成果が上がることを期待したい。

すどう・しげる 50年生まれ。中央大卒。専門は石油産業論

続いて、同じく日本経済新聞2013/2/7の記事。

シェール革命、世界の構図変える可能性 米の影響力一段と マネーの流れ・産業競争力・安全保障 日本、安定調達に生かせ

2013/2/7付

シェールガスと呼ぶ新型資源の登場が世界に「革命」を起こしている。大資源国としての米国の台頭はエネルギー需給だけでなく、マネーの流れや産業競争力、安全保障の構図も変える可能性を秘める。エネルギー資源を輸入に頼る日本はこの変化に向き合い、安定調達に生かしていかなければならない。(1面参照)

最大の生産国に

国際エネルギー機関(IEA)は米国が2015年に天然ガスでロシアを、17年に原油でサウジアラビアを抜き、世界最大の生産国になるとの見通しをまとめた。シェールガスやシェールオイルと呼ぶ新型資源の生産が急増しているためだ。

米国は世界最大の原油・ガス消費国だ。原油消費量の4割超、天然ガスの1割弱を輸入している。これが不要になり輸出も可能になるという。

06年に単位あたり9ドルを超えた米国の天然ガス価格は現在3ドル前後。ダウ・ケミカルやエクソンモービルは安いガスを原料に使う石油化学工場の建設を決め、製鉄所の新設計画も進む。米国の製造業はエネルギーコストの低下をてこに復権の道筋をつけつつある。

米国の「エネルギー自立」は貿易収支を大きく改善する。中東に依存していた原油輸入がいらなくなれば、中東の動乱に備えた国防費の軽減につながるとの見方もある。

一方、日本は世界最大の液化天然ガス(LNG)輸入国だ。原子力発電を代替する火力発電用の需要は急増し、12年の輸入量は前年比11%増の8730万トン。加えて欧米と違い、原油価格に連動して決まる日本のLNG価格は米国の天然ガス価格に比べ約5倍高い。

発電燃料費の増大は年間3兆円の国富流出を招いている。米国産の割安なガスを使うLNGを輸入できれば、「価格は下がる可能性がある」(日本エネルギー経済研究所の小山堅首席研究員)。

東電400億円投資

東京電力は6日、三菱商事や三井物産を通じて米国産LNGを輸入する計画を発表した。これ以外からも割安なLNGを確保する交渉を進め、10年代後半をめどに年200万トンを調達する。受け入れに向けてタンク新設などに400億円を投じる。

現在の価格水準が維持されれば、東電は既存契約より約3割安くLNGを調達でき、年500億円程度の燃料費圧縮につながるという。シェール革命を利用し、割高なLNG取引に風穴を開けることが重要だ。

ただ、シェールガスがすべての問題を解決するわけではない。IEAのチーフエコノミスト、ファティ・ビロル氏は「天然ガスの黄金時代が軌道に乗るには二つの課題がある」と指摘する。

一つはシェールガスの採掘は水や化学物質を多用し、環境への影響を懸念する声があることだ。欧州には採掘を認めていない国もある。もう一つは、「米国の天然ガスがいつも安いとは限らない」(商社関係者)ことだ。ビロル氏は「ガス価格が5ドルなら石炭のほうが競争力がある」と指摘。米産業界にはLNG輸出に否定的な意見も根強い。

資源の安定調達に重要なのは調達先の分散だ。シェールガスのリスクも織り込みながら新たな調達ルートを開き、既存の調達先との交渉に生かす工夫が欠かせない。

 

(編集委員 松尾博文)

 

東日本大震災により羅災証明を受けた方は再生可能エネルギー賦課金が減免されます

なんのことやらわからない人が大半だと思うが、実は私も知らなかった。ここで、私が言いたいのは、東日本大震災に被災された方(被災証明をもらえた方)は電気料金が安くなるということです。

具体的には、2013年の3月末までに、羅災証明書(おそらく被災証明書でいいと思います。区役所などでいえば発行してくれそうです)といっしょに『「再生可能エネルギー発電促進賦課金」等減免措置適用申込書』(pdfファイルで用意しました)を電力会社に提出すればよいとのこと。直接窓口に持っていくと、なんやかんやと言われそうなので、郵送するのがいいとのアドバイスを私に教えてくれた方からうけました。

「すべての方に国からの大切なお知らせです」という割にとても小さなチラシ(A5サイズ)
「すべての方に国からの大切なお知らせです」という割にとても小さなチラシ(A5サイズ)

 

「再生可能エネルギー発電促進賦課金」など減免措置適用申込書

「再生可能エネルギー発電促進賦課金」など減免措置適用申込書の記入例

再生可能エネルギー賦課金のチラシ(左)と、申込書のpdfファイルと記入例を用意しましたの(上記リンクをクリックしてください)で、ご参照の上、ご利用ください。

この賦課金は、2012年の8月から徴収されていますが、現在のところ非常に小さな金額で、あまり目立たないらしいのですが、今年の8月からかなりの金額になるとのことです。1年間での支払い額はいままでの12か月分が13か月分になる、つまり一年で賦課金額はいままでの一か月分くらいに相当する金額になるとのことです。

それが、減免されるというのだから、申請しない手はありませんね。但し、今年の3月までの申請に限られるとのことです。みなさん、ふるって申請してください。

以上の情報ですが、今日、たまたま通りがかった知り合いの印刷屋さんから教えてもらいました。なんでも、その印刷屋さんの知り合いの電機屋さんが教えてくれたとのことです。この電機屋さんは、アンチ東北電力らしいとのことです。

再生可能エネルギー賦課金のチラシと、申込書のpdfファイルを読んでも何が何やらよくわからないのですが、まぁそういうことらしいです。理屈をよく知りたいと思う方は、チラシの裏面の下にお問い合わせ先が書いてありますので、ご参照ください。

 

プレ創世記について思いを馳せてみようか

神々と異星人の刻印という本を読んだのですが、これは今一つでしたね。この手では、やはり、フラワー・オブ・ライフ―古代神聖幾何学の秘密〈第1巻〉と、フラワー・オブ・ライフ―古代神聖幾何学の秘密〈第2巻〉が圧倒的と言おうか、すごい。

元々は、講義をビデオでまとめたものを書籍化したとのことで、youtubeで「Drunvalo Melchizedek」と検索すれば、あまたのビデオを見ることができます。

まあ、その手の雑誌「ムー」ファンには必読品ではないでしょうか。奇しくもムー 2013年 02月号は、惑星ニビル特集となっております。

ということで、今日は、シュメール楔形文字を解読したゼカリア・シッチンを、「フラワー・オブ・ライフ」の中で、著者ドランヴァロ メルキゼデクが、ガイドともいうべき「トート」(ある種の生命体)の話で補完した物語を紹介します。我々、人類の誕生までの話です。フラワー・オブ・ライフのほんの一部分ではありますが、長い話でもあります。

シッチンとシュメール

まずゼカリア・シッチンの研究から始めることにします。・・・。彼の主な著書は『ネフィリムとアヌンナキ―人類(ホモ・サピエンス)を創成した宇宙人 (超知ライブラリー)』(The 12th Planet)ですが、私は他の2冊、『失われた領域(原題 The Lost Realm)』と『創世記再来 Genesis Revisited』を(この順序で)お勧めします。彼は、ずっと存在を実証できる人がいなかったために長いこと神話だと思われてきた、バベル、アッカド、ウルクなどのキリスト教聖書に出てくる多くの都市について書いています。それらが現に実在していたという証拠はこれっぽっちもなかったのです。ところがついにーつの都市が発見され.それは次なる都市の発見につながり、そしてまた別の都市の発見へと連鎖的に導かれていきました。そうして結局、聖書に出てくるすべての都市を見つけ出したのです。

これらすべての古代都市はついこの120年ぐらいの間に発見され、しかもそのほとんどほ最近と言えることに注意してください。古代都市の層を掘り下げていったとき、何百年.何千年前まで過去に遡ってシュメールと地球の歴史をつづった円筒形の粘土版が、何干枚も発掘されたのです。シュメールの文字は楔形文字と呼ばれます。
私が話しているのは、なにもシツチンの解釈だけではありません。現在では楔形文字を判読できるようになっており、多くの研究者がこれらの文章を翻訳していくにつれて、私たちが真実だと思ってきた世界観は変化させられています。ジョン・アンソニー・ウエストのスフィンクスに関する研究が、現代の人類の歴史に対する考え方を変化させているのと同様です。

どうやってシュメール人がそんな情報を受げ取ったのかについては、あとでまた説明しましょう。シュメールの記録は今から5800年前まで遡、.この惑星で最古の文書ですが、それらは何十億年も昔にあったことを描写しており、特に45万年前より後のことに関してはきわめて詳細に記録されています。科学的知識によっても、トートの知識によっても、私たちの種はだいたい20万年前から存在しています。シッチンは、私たちはひょっとすると30万年前頃あるいはもっと昔から存在していたかもしれないと言っていますが、記録もトートもそうは言つていませんし、メルキゼデクたちもそうは言いません。私たちはここに20万年よりちょっと前くらいの頃からいましたが、今のサイクルやネフイリムよりもはるかずっと以前から地球には文明が存在していたのです。それは私たちが聞いたことのあるものやネフイリムを超越する、進化した文明でした。彼らは何も残さないで消え失せてしまいました。この本の終わりに達するまでには、なぜ何の痕跡も残さずに消えてしまったのかも、理解できるでしょう。それがこの惑星の過去です。ある意味では、それは私たちが誰であるのかということに関係しています。私たちはそれらすべての情報にアクセスすることが可能です。私たち一人ひとりの内部には、この情報が記録された一構成部分があります。それには簡単にアクセスできるのですが、ほとんどの人は単にそれに気がついていないだけです。
一般的に、歴史的な出来事についてはそれに関する最古の原典が一番重視されます.なぜなら、後になって書かれた記述よりも時間的に近いからです。エジプトのヒエログリフよりも古い幾何学的言語は例外の可能性もありますが、シュメールの楔形文字は人類が保持する最古の文字です。古代シュメール入は、私たちがいま知っている過去の歴史が正しいという確信ゆえに、非常に受け入れにくい歴史を語っています。物語はあらゆる面においてとんでもない代物なので、科学者たちはそれが真実に違いないと知ってはいても、今は受け入れるのが困難なようです。それは最古の記録なのです!もしこれほど突拍子もない内容でなかったら、そこまで古い原典に書かれているのですから、もっと早くにその通り受けとめていたはずです。
 もし仮に、古代シュメール人は頭がおかしくて、実際の知識なしに物語を作り上げていたのだとしたら、私たちの歴史的観点から見て彼らが知り得るはずのない、多くの自然に関する事実を知っていたこどを一体どうやって説明するというのでしょう。たとえば、すべての外惑星について知っていたのはドゴン族だけでなく、シュメール人も同様でしたー彼らの文明の始まりの時から知っていたはずです。
紀元前3800年ぐらいまで遡る、世界最古の文明として知られるシユメール文明は、外宇宙から太陽系に接近してくる時にどう見えるかを正確に描写していました。全部の外惑星を認識しており、あたかも太陽系の外側からやって来たかのように、外側から内側へと順番に数え上げているのです。ちょうどドゴン族が洞窟の壁画に描いたように、シュメール人はさまざまな惑星の相関的なサイズを、まるで宇宙空閲を旅しながら見てきたかのごとく、外観がどう見えるかや、水の存在,雲の色に及ぶまで描写しています。それらすべての体験が紀元前3800年に詳細に語られているのです! これが事実です。こんなことが一体どうして可能だったのでしょうか。それとも私たちの「始まり」には、まだあずかり知らぬ真実が存在しているというのでしょうか?

NASAが外惑星を越えてさらに外宇宙へと宇宙探査機を送り出すよりも前に、ゼカリア・シッチンはNASAにあてて、シュメール人による宇宙から見た全惑星に関する記述を送っていました。そして探査機が惑星の一つひと」つを通過するごとに送ってきた映像と.シュメール人の描写ば思った以上に完全に一致していました。もうーつの例を挙げましょう。シュメール人たちはその文明の始まりの時から、なんと歳差運動についても知っていたのです。地球が太陽のまわりを公転する軌道面がち23度傾いていることも、そのゆらぎ運動が一周するのに約2万5920年かかることも知っていました。さて、これは頭のかたい歴史学者には理解しにくいことです。地球の回転にゆらぎがあることを知るには、2160年間にわたって連日、夜空を観測し続げなければならないという知識がある科学者タイプの人は、特に頭をひねるでしょう。最短で2160年ですが、シュメール人はその文明の始まった最初の日からそれを知っていました。
一体彼らはどうやってそれを知ったのでしょう?一般的な考え方ではすぐに馴染めない、途方もない証拠がこれらの粘土版から見つかっています。私が学校で教わったところによれば、「創世記」(旧約聖書)は今から約3240年前である紀元前1250年頃にモーゼが書き記したというものでした。ずっとそのように本に書かれているのを読んできました。しかしシュメールの粘土版には、モーゼが生きていた時代より少なくとも2000年以上前に、聖書の第1章とほとんど一字一句たがわぬ言葉が書かれているのです。これらの粘土版には「創世記」に語られた出来事の全範囲が網羅され、アダムとイヴを含めて彼らの息子や娘たちの名前が全員列挙されています。これらのすべてはモーゼが受け取る以前に書き記されました。これは、モーゼが「創世記」の書き手ではなかったことを証明しています。もちろん、キリスト教社会にとって受け入れがたいのば明白ですが、それが真実なのです。地球の歴史として信じられてきたこととあまりにもかけ離れているために、この知識が現代の文明に浸透するのにこんなに長くかかっているのは確かによくわかります。しかし、何にせよこのモーゼに関する密かな、あるいは公然の真実も、真実の全貌からすればほんの一部分でしかありません。

ティアマト、そしてニビル

これらの例外的で信じがたい情報(もっと他にもあるのですが)よりもさらに詳しくシュメール人が知っていたのは、アダムとイヴ以前の人類の歴史の始まりについての物語です。彼らはずっとずっとはるか遠い昔まで遡った話をしています。物語は地球がまだとても若かった時代、何十億年も昔に始まります。そのころ、地球は「テイアマト」と呼ばれる大きな惑星で、火星と木星の間にあって太陽のまわりを公転していました。古代の地球は大きな月を持っていて、彼らの記述では、いつか未来においてその月は惑星になるとされていました。
その記録によれぱ、私たちの太陽系には、今でばぼんやりとしか認識されていない、もうーつの惑星がありました.バビロニア人はこの惑星を[マルドゥク」と呼んでいたので、この名前が一般的になりましたが、シュメール人には「ニビル」で通っていました。それは他の惑星よりも大きい、地球とは逆行して公転している巨大な惑星でした。その他の惑星はいずれにしても軌道面を一定方向にまわっていましたが、ニビルは違う方向へ動き、他の惑星に近づくとき火星と木星の軌道の上を通過するのでした(図3「8)。Fig3-8
シュメール人たちは、ニビルはこの太陽系を3600年ごとに通過し、それがやって来る時は一大事だったと語っています.そのあとニビルは外惑星からずっと離れたところまで遠ざかり、やがて視界から消え去るのです。

ときに、たぶんNASAはすでにこの惑星を発見しているでしょう。少なくともその可能性はかなり高いと言えます。NASAは2つの人工衛星によって、太陽から途方もなく離れたところに存在している惑星を見つけたのです。それは確かにそこに存在していて、シュメール人はそのことを何千年も昔から知っていたのです! そして記録によれば、運命がもたらしたある軌道上、ニビルはーつの惑星に近づきすぎて、その衛星のーつがテイアマト(私たちの地球)にぶつかり、その半分ほどを削り取っていきました-星を真っ二つに引き裂いたのです。シュメールの記録では、このテイアマトが砕けたとき.その大き塊のーつが大きな月と一緒に軌道からはじき飛ばされ、金星と火星の間の軌道に乗って、いま私たちが地球として知っているものになったというのです。他の塊は何百万個にも砕け散って、シュメールの記録では「打ち砕かれし腕輪」と呼ばれる、火星と木星の間にある小惑星帯のなりました。この記述は天文学者たちを驚嘆させました。肉眼では見られないのに、一体どうして小惑星帯のことを知っていたのでしよう?
これはシュメールの記録がどれほど過去まで遡うているかを示しています。記録は初期の出来事について書きつづり、ある時点でニビル(マルドゥク)についてさらなる話を語りはじめます.そこでは「ネフイリム」と呼ばれる、意識を持つ存在が住んでいたことに言及しています。
ネフィリムたちはとても背が高く、女性は約3~4メートル、そして男性は約4~5メートルもあったそうです。
彼らは不老不死ではありませんでしたが、その寿命は地球時間で約36万年ほどあったとシュメールの記録は伝えています。それから死を迎えたというわけです.

ニビルの大気の問題

シユメールの記録によれば、およそ43万年くらい(もしかすると45万年以上かもしれません)昔のこと、ネフイリムの惑星であるニビルに間題が発生しました。それは大気に関する問題で、私たちがいま直面しているオゾン層の間題と大変よく似ていました。そしてニビルの科学者たちは、地球の科学者たちと似たような解決策を考え出したのです。地球の科学者は太陽の破壊的な光線を濾過するために、粉塵の分子をオゾン層にばらまこうと考えたことがあります。ニビルの軌道は太陽から相当遠くまで離れていくので、熟をたくわえる必要がありました。それで彼らは、鏡のように光と熱を反射させるため、大気圏の上層部に金の粉をばらまくことにしたのでした。それを霧状にして惑星上空の空中に留めておくために、大量の金を採取することを計画しました。そう、彼らが現代にも見られる類の問題について話し合っていたのは本当です-古代人たちがETやこみ入った科学的なことについて語っていたのです。これは『スター・トレック』でもSFでもありません.本当にあったことです。彼らが言っていることはあまりにも驚愕に値するので、それゆえ一般大衆の知識に浸透するまでに、かなり時間がかかっているのです。

一見、当時の彼らは今の私たちどさほど変わらない発達をしているように見えますが、ネフイリムは宇宙旅行をすることができました。シュメールの記録には、ロケットのように後方へ火を噴いている空飛ぶ船が出てきまず。これがあまり高度ではないものの、宇宙旅行の始まりでした『事実、それらはあまりにも原始的なものだったので、地球とニビルの間を行き来するにはごの2つの惑星が接近する時を待たねばなりませんでした。いつでも好きな時に出発できたわけではなくて、近づくまで待たねばならなかったのです。ネフィリムは太陽系の外へは出られなかったところから、たぶん周辺の惑星を探査しつくして、その結果,地球に金が大量にあることを知ったのでしょう。それで彼らはたったーつの目的-金の採掘のために、あるチームを40万年前にここへ送ってきました。地球にやってきたネフイリムには、統率する12人のりーダーと、その下で実際の採掘にたずさわるものが600人、そして300人ほどが軌道上の母船に留まっていました。彼らはまず最初に現代のイラクに当たるところへ降りて、白分たちが落ち着ける場所を確保し、都市を建造しましたが、その場所で金を掘ったわけではありませんでした(図3-9)。金は、アフリカ南東のとある谷で掘っていたのです.
 12人のうちの一人、エンリルという名前の人が採掘の統率者でした。彼らは地中深く掘り下げてゆき、大量の金を掘り当てました。それから3600年ごとにニビルすなわちマルドゥクが接近してくるたびに、自分たちの故郷の惑星へ金をシャトルに乗せて運んだのです。それからニビルが再び軌道をめぐってやって来るまでの間、また掘り続サました。シユメールの記録によれば、それがだいたい10万年から15万年ぐらい続いたころに、ネフイリムの反乱が起きたと記されています。
私はシッチンのいう反乱の時期には同意していません。彼はシュメールの記録から直接それを得たわけではなく、彼がそうであるはずだと考えた計算の結果を言っ

ているからです。シッチンは、この反乱が起ぎたのは約30万年前だとしていますが、私はそれはおよそ20万年前に近かったと見ています。

ネフイリムの反乱と私たちの種の起源

30万年前から20万年前までのどこかで、ネフイリムの採掘者たちは反乱を起こしました。シュメールの記録は、この反乱についてたいそうな詳細を書きつけています。
労働者たちはリーダーに抵抗しました。もう金鉱を掘り続けるのが嫌になったのです。彼らが「我々は15万年も掘り続けているんだ。もう、うんざりだ。こんなことはもう金輪際するものか」と言っているのが想像できるようです。もし私だったら、きっとーカ月ぐらいしかもたないでしよう。
反乱によって問題点が明らかになったために、12名のリーダーが集まって、どうするべきが決めることにしました。彼らはこの惑星にすぞに存在していたある姓名体から(私が理解したところによると)霊長類を選びました。そしてその霊長類の血液と粘土を混ぜ、ネフイリムの若い男性から得た精子をそれに混合しました。実際に粘土版には、化学薬品用のフラスコのように見える容器からもうーつのフラスコに何かを移し、この新しい生命体を創り出す様子が描かれています。この計画は、霊長類のDNAとネフイリム自身のDNAを使用して 当時の地球に存在した種よりもさらに進化した種を創り出し この新しい種をネフイリムの金の採掘のためだけに使えるようにするというものでした。
つまリシュメールのもともとの記録によれば、私たち人類は金を掘る奴隷として造られたことになります。それだけが私たちの存在目的だったのです。そしてネフイリムたちは、彼ら自身の惑星を救うのに必要な金を採掘しつくした後は、私たちの種を消滅させて出て行くつもりでした。私たちを生き延びさせようという意図は、はなから持っていなかったのです。さて、これを聞くと、たいていの人は「これは自分たちのことではない」と考えます。我々はそんな者であるにはあまりにも気高い存在だと思うわけです。しかし、地球で書き残された最古の記録がそれを事実としているのです。思い出してください.シュメール語は聖書やコーランなどよりもっとずっと古い、世界最古の言語として知られています。いまや聖書はシュメールの灰から生まれたと言ってもいいでしょう.
科学の世界で発見されたことは同じぐらいに興味深いものです。シュメールの記録で私たちが金の採掘をしたという、まさにその場所で、考古学者たちは金鉱を発見したのです。これらの古代の金鉱は10万年も前のものでした、本当にものすごいことは、ホモ・サピエンス(私たちです)がこれらの採掘場で金を掘っていた証拠が出たことです。人間の骨がそこで発見されました。これらの金鉱は少なくともおよそ10万年前のものと推定され、これらの金鉱内に人間がいた時代は2万年前まで遡れました.
さて、10万前に、私たち拡金なんか掘って一体何をしていたのでしょう? 金は柔らかい金属で、他のある種の金属のように使えるといった代物ではありません。

人々は一カ所に集められ、そこから外に出られないように、ここに留められたのです。そしてネフイリムにとって役立つまで充分に進化を遂げたとき.アフリカの採掘場などいろいろな場所へ、金の採掘その他の仕事に就くために移送されました。ですから私たちの起源である先祖はそのゴンドワナランド島で、約5万~7万年ほどかけて進化発達したことになります。
この地図を見てもらうと、それぞれの大陸がかつてどうーつにまとまっていたかがわかると思いますが、それはいま科学者たちが真実ではないかと推測しているところです。彼らはばらばらに分かれる前のこの大陸をゴンドワナランドと呼んでいます。その名は西アフリカの部族の創造神話からつけられたものです。そのあたりのいろいろな部族の創造神話を読むと、いかにして世界が創造されたかについてはそれぞれ異なる概念を持っていますが、すべてに共通する一条の芯があることに気がつきます。彼らはみな一様に、西方の、アフリカ西海岸沖のゴンドワナという名の島から来たと言っているのです。
たったーつの例外として、宇宙からやって来たと語るズールー族の例が知られている以外は、全部がこの話に一致しています。
シュメールの記録では、実際に人間をネフイリムの約3分のーの背たけだと描写しています。ネフイリムは私たちと比べて確実に巨人でした。記録を信じるのであれば、ネフイリムは身長が約3~5メートルもあったことになります。私には、シュメール人たちが嘘をつかねばならなかった理由が全然見つかりません。トートは、彼らは地球の巨人だと言いましたが、彼らが誰であるのか、それ以上は語りませんでした。聖書も同じことを言っています。ここに「創世記」の6章を揚げましょう(かっこ内は著者注)。

そして地上に人は増え始め、娘たちが生まれた。(「人が増え始め」というのは非常に重要な宣言です。これについては後述しまず)。神の息子たちが(「息子たち」と複数形になっているところに注目してください)人の娘たちを見、美しいと思った。そして彼ら(神の息子たち)は選んだものを妻として連れ去った。そして主はこう言われた、「彼らもまた肉体を持つがゆえに、わがス
ピリッツは常に人と共には在れぬ」(ということは主も肉体を持っていることを示唆しています)、しかし彼らは百と二十年を一生とす。当時もその後も地上には巨人たちがいた。神の息子たちが人の娘たちの間に降り立ち、娘たちが子供を得たとき、彼らはかつて古(いにしえ)の時に名を馳ぜたる者たちのように力強き者となった。

この聖書の部分についてば多くの解釈がなされてきました。しかし、シュメールの記録が語っていることを念頭に置きながら見ていくと、特に巨人たちが何と呼ばれていたか書き記されている古い版の聖書を見てみると、完全に異なった解釈に到達します。キリスト教の聖書にはシュメールの記録が残しているのとまったく同じ発音の「ネフイリム(Nephilim)」という言葉が書かれているのです。世界中には約900以上の版の聖書がありますが、そのほとんどが巨人について触れており、多くが彼らを「ネフイリム」と呼んでいるのです。

人類の創造ーシリウス人の役割

トートは、地球には巨人がいたと語りました。言及したのはそれだけです。巨人たちが一体どうやって、あるいはどこから来たのかということについては触れませんでした。私たちが創造されたとき、これらの巨人たちは私たちの母親になったと言いました。また7人が一緒になって、体を意識的に死なせ、まさに「創世記パターン」(これについては5章でお請しします)と同じように、お互いに重なりあった7つの意識の球の模様になったそうです。この融合は古代人たちが「フラワー・オブ・ライフ(生命の花)」と呼んだ青白い炎を創造し、この炎は地球の胎内に据えられました。

エジプト人たちはこの胎内をアメンテイのホールと呼び、それは3次元的には地下約1600キロメートルにありて、4次元的な通路で大ピラミッドともつながっています。アメンテイのホールの主な用途のーつは、新たな人種や種族を創り出すことです。その中にはフイボナッチの比率に基づいた、石のような材質で作られた部屋があります。部屋の真ん中には立方体があり、その上にはネフイリムが創造した炎があります。この炎は1.2~1.5メートルぐらいの高さで、幅は90センチほどあり、青白い光を放っています。この光は純粋なプラーナ、純粋な意識であり-私たちに人類という新たな進化の道を踏み出させるために創られた、惑星の「子宮」と言えるものです。

もし母親がいるのであれば、どこかに父親がいなけれぱならないとトートは言いました。そして、その父親の性質-父親の精子-はそのシステムや体の外部からやって来なげればなりませんでした。そこでネフイリムたちは彼らのフラスコを準備し、この新たな種族の閑発のために、別の遠い星、つまウシリウスBから外側へ3番目の惑星より助っ人たちが地球へやって来るのを待ちました。その種族には32名のメンバーがいて、16人の男性と16人の女性が結婚してーつの大きな家族にまとまっていました。彼らもネフイリムど同じ背たけをもつ巨人でした。ネフイリムは種として3次元の存在でしたが、シリウス人は種として4次元の存在でした。
32人みんながお互いに結婚しているというのは奇妙に聞こえるでしょう。地球では、私たちはみずからの太陽を反映して一夫一婦制の結婚をします。私たちの太陽は水素性太陽で、それはーつの陽子とーつの電子を持っています。私たちは水素の状態を再構成し、それゆえ一対一の結婚をするのです。もしあなたが2つの陽子と2つの電子を持つへリウム太陽、それに2つの中性子を持つ太陽といったところを訪れるなら、二人の男性と二人の女性が子供を創るために集まっているでしょう。シリウスBのような高度に進化した白色矮星で,年老いた太陽だった場合は、32(ゲルマニウム)のシステムになるのです。
シリウス人たちはここへやって来て、何をするのかを心得ていました。そこで直接アメンテイのホールへ入り、ピラミッドの炎のすぐ前に立ちました。彼らはすべての存在が光であることを知っており、思考と感情との関係もよく理解していました。それから、シリウス人たちは32個のローズクオーツの石板(幅約1・2~1・5メートル、長さ約5・5~6メートル、厚さ約76センチほどの)を創りました。それらは虚空から炎のまわりに創り出されたのです—まったく完全な無からでした。それから男女交互に炎の中心へ頭を向けて、炎を取り囲むようにそれらの石板の上に横たわりました。シリウス人は誕生を成就させるべく.ネフイリムの胎内の炎と融合したのです。
一方、3次元レベルでは、ネフイリム人の科学者らがいよいよ最初の人閥が誕生ずるプロセスとして、人工的に作り出した人間の卵子を7人のネフイリム女性の子宮内に植え付けました。人間のレベルでは、はじめの8つの細胞になるまでの基本的な過程は24時間以内に起こります。ところが惑星レベルの出産はまったく異なっていました。トートによれば、彼らは地球とともにこの新たな種を懐胎するために、そこに微動だにせず約2000年間も横たわっていなければならなかったのだそうです。そして2000年後、ついにアフリカ南方の西海岸沖、ゴンドワナランドに最初の人間が誕生したのでした。

「貨幣は生まれながらにして金である」といったのはマルクスだったろうか。人間が、金というものに貪欲なわけが、それでも究極のところよくわからなかったのだが、なんと、人類が金鉱労働者として創造されたのだとしたら、それもありなのかなと思った次第ではあります。

「思い残し症候群-親の夫婦問題が女性の恋愛をくるわせる」読みました。

思い残し症候群―親の夫婦問題が女性の恋愛をくるわせる (NHKブックス)読みました。以前紹介した(?と思う)ファミリー・シークレット―傷ついた魂のための家族学と似たような内容で、最近、子供たちも家を離れてしまって、家族とは何かということを考えているので、家族学とでもいえるこのような本は面白いですね。また、この思い残し症候群の「つかみ」は、父親が娘の恋愛に重要な影響を与えるということなので、父親として、俺はどのような役割を果たしているのかということを知りたいということもこの本を読んだ理由でもあります。

このところ、子供たちもそれぞれの恋人と呼べるような人を両親に紹介したいといい始めてきたので、面談前にちょっと勉強をということもありました。娘の恋人なんかは、通常は父親の天敵ともいえる代物ではありますが、思い残し症候群によれば、娘の恋人選びは父親の責任といっている箇所もあるので、そういったものを読んで、天敵を理解しておこうということもあります。ここまで、非常にわかりにくい文章が続いているような気がしますが、ま、デリケートな箇所なのでご理解よろしくお願い申し上げます。ということで、まずは、序章から紹介しよう。

・・・女性の思い残しで一番多く、かつ重要なのが父性愛の欠如である。実父から父性愛を得ることは、女性に取って根源的な願望であるために、欠如すると太きな空虚さを感じるし、またその影響力も大きい。母親からの悦びの共感も重要だが、恋愛に悪影響を与えるのはおもに父愛の欠如の方である。 ・・・。

女性にとって、父性愛を調達することは、男性が、年上の女性から母性愛をもらうよりもむずかしい。なぜなら、父性愛とは性を超えた聖なる愛だからである。男性は、歳をとっていても、若い女性を性の対象として見てしまうために、性を超えた愛を出すのがむずかしいからだ。・・・。
さて、「思い残し症候群」について述べるにあたり、家族機能についての解説をまず第一章で行いたい。なぜなら、家族機能不全の中から思い残し症候群が発生するからである。家族機能が低下すると、まるで動脈硬化したように愛情が家族全体に行きわたらなくなる。
ところが女性は、そんな家族閾係に不満を感じているにもかかわらず、恋人と自分の家族関係と同じ関係、すなわち愛がなかったり、しがみつかれる関係を作ろうとする。女性は、父親と自分との関係と、恋人と自分との関係がイコールになるような恋人選びをしてしまう傾向が非常に高いのだ。その結果、家族機能不全の家庭で育った女性の多くが恋愛不全になりやすいのである。17-19頁

ということで、娘の恋愛関係は、父親の影響が深いということである。責任は重大ですね。その父親を家庭で規定するのは、母親であります。最近、岳父がお亡くなりになったのですが、思い出せば、岳父の立場というか、そういったものが、実は現在の私の立場と似通ったものを感じたことが多々ありました。この本の45ページを読んで、納得したので紹介します。

女性は実家を再現しようとする

女性は、ほっておくと実家と同じ夫婦関係を再現しようとする。なぜなら、・・・自分はこれまで生き延びてこられたという成功体験があるからだ。つまり、実家の両親と同じような夫婦関係を作れば、自分の命だけは保障される。死ぬことはない、安全である。と無意識に考えてしまうのである。女性はそういう意味では、非常に保守的だ。確かにもくろみ通り、肉体は死なない。だが、精神的幸せは保証の限りではない。・・・

人は経験したことしか理解できない動物だ。・・・彼女のみならず、今の多くの若い人達も知らない。愛や信頼は未知なる世界の出来事になっているのである.映圃や小説の世界のできごとなのだ。現実の人間関係には執着や依存しかないと思っている。結婚とは束縛し合うことだと思っているのだ。 45-47頁

家庭で、最も重要な役割を果たすのは、母親であるというのが一般的な常識ではあるが、実は、父親はそれ以上に重要なのだ。

家族の愛の流れ(父親が起点)

家族の愛の流れをひとことで表現すると、「父→母→子」となる。母親が家族の中心であり、母親がもっぱら子どもに愛情をそそぎ世話もするが、しかし、愛情の起点は父親である。これがポイントだ。子供の世話という行為だけに着目すると母親が子育ての主役のように見える。だが実は、父親の愛が母親に流れないと、母親から子には愛が流れないのだ。なぜなら、父親が母親を愛さないと、母親の心は安定しないからだ.・・・父親に愛されていない妻はイライラしてしまう.イライラしている人は、決して人を愛せない。たとえ我が子でも愛せない。・・・安心の安という字はウかんむりに女と書く。つまり、家の中で女がどっしりと構えているのである。要するに、母親が楽しく元気にしている家はうまくいっていて安心ということである。母親の心が安定していれぱ、子どもも安心なのだ。
その母親の心の安定に重大な影響を与えているのが父親の愛なのである。・・・48-49頁

とまあ、こんなわけで、父親の重要性について改めて認識させてもらいました。娘の紹介する恋人は、実は父親の通信簿ということになりそうです。

うーむ、しかし、昔から通信簿は・・・。