2010年8月1日付日本経済新聞社会面に、日本のB級グルメがニューヨークで大人気との記事があった。早速ユーチューブを探すとヒット。下記に日経記事とともに紹介しよう。クールジャパンは今年の夏と同じかそれ以上に「暑い!!」のか?
米ニューヨークで、ラーメンやお好み焼きなど日本の「B級グルメ」が人気を集めている。日本の庶民の味を集めた「屋台村」には大勢の市民が詰めかけ、入場規制するほど。会揚では日本のコスプレ姿で歩く若者の姿も目立った。
すしや着物といった日本の伝統的な又化だけでなく、生活に身近な現代又化も米国で受け入れられつつある。7月中旬の週末、マンハッタン南東部のイーストビレッジ地区。街の一角に屋台村「ジャパン・タウン」が出現した。並んだのは、お好み焼きやたこ焼き、焼き鳥、ラーメン、ギョーザなどを売る約40店。」安いもので一皿2ドル、平均5ドルの日本食を目当てに、主催者の推定では5万人もの人々が集まった。
あまりの混雑に警察が出動、入揚を規制するほどだった。「ビザみたいで好き」と割りばしでお好み焼きを食べる女性(22)。ニュージャージー州から反達とやってきたという高校生、トム・ヘイドンさん(16)は焼き鳥が好物だとお好み焼き・ラーメン・焼き鳥いう。「日本のアニメも好き。日本に旅行するのが夢」と目を輝かせた。会場には東京・秋葉原で有名になったメイド喫茶も出店。来訪者の中にもメイド喫茶のウエートレス姿の女性や、日本のアニメキャラクターのコスプレ衣装を身に着けた若者が混じった。日本発のストリートファッション「ゴスロリ」の衣装でカレーパンをほお張る女性も。ウエートレス姿の少女(14)は「日本の女の子はかわいくてうらやましい」と話した。
ジャパン・タウンは現地の日系イベント会社が運営し、味の素、キッコーマンなど米国でも事業展開する日本企業や地元の和食レストランなどが出店。昨年、初めて試験的に開催し好評だったため、今年は9月までにあと2回、1日ずつ催す。7月中旬のジャパン・タウン運営に携わった竹永浩之さん(44)は「屋台の特性を生かし、移動型の『都市』として育てたい」と、今後も積極的に展開ずると話す。
日本の「ソフトパワー」とされるアニメやグルメ、ストリートファッションなどの債報はインターネットを通じて米国の若者らに時差なしで届く。日本への輿味は、より生活に密着した「日常」に向かっている。日本政府観光周(JNTO、東京)の2009年の調査によると、日本を訪れた米国人観光客が訪日前に期待したこと(複数回答)は「日本の食事」が歴史的建造物などを抜き、初めて首位に浮上。すしやてんぷらだけでなく、おにぎり、そば、焼き鳥など庶民的な味への関心が高まっていることも明らかになった。実際、マンハッタンでは最近、とんこつ味や鶏がらスープを売り物にしたラーメン専門店が続々と開店。日本のラーメンブームさながらに、本格的な味を求めて行列を作る米国人の姿が目立つ。
NYにある日本の総領事館に在留届を提出している日本入は09年10月時点で約5万6千人。この10年で約2千人減った。企業の駐在員らが減っているためだ。日本人の存在感が低下する半面、日本の食やファッションな一どに関心が高まる皮肉な構図が生まれている。
(ニューヨーク-河内真帆)