ぴんぽんぱんふたり話 / 瀬戸内寂聴 美輪明宏

ぴんぽんぱん ふたり話読みました。非常におもしろかったです。

三島由紀夫のくだりが興味深かったな。三島ファン必読というぐらいのインパクトはあった。それと長慶天皇のくだりも詳しい。その他異界ファンにはたまらない話がたくさんです。

10年ぐらい前かな、寂聴さんの法話を聞きに岩手までいったことがあります。そういったこともあって、興味深く読ませていただきました。

野蛮人のテーブルマナー /佐藤優

野蛮人のテーブルマナー読みました。

途中で見事挫折。いまの私には不必要な本です。

007やナポレオン・ソロがおもしろかった時代に巡り会えばおもしろく完読したと思います。しかし、出会わなくて良かったと思いました。人の裏をかいたりかかれたりするのはたくさんです。

とはいえ、おもしろいところはありました。この本の中で気に入ったところを紹介します。国会議員の鈴木さんとの対談です。

鈴木 そう。あのとき、外務省の幹部たちは皆、私のところにきて土下座して感謝したもんですよ。でもその後、彼らは掌を返したように、私をつぶしにかかってきた。

---外務省の当時の標語は「受けた恩は水に流し、かけた情けは倍付けにする」だったとか。

鈴木 だからそういう人間にはなってはいけない。やはり、受けた恩は倍返し、そうしていれば、だまってても恩は帰ってきます。

それからね、もう一ついいたいのは、挫折したり失望したりしても絶対に諦めてはいけない、ということ。私はね、6,7,年前、ひょっとしたら一番になるかもしれないといわれた。少なくとも2番か3番になれる自信はありました。小渕首相はがエリツィンさんにあったとき、私の方を見て「彼は私の後継者だ」といったもんです。

佐藤 小渕さんが倒れなかったら、私たちは絶対に檻の中に入っていなかったでしょうね。

鈴木 それなりにきっと出世してたなあ(笑)。でも権力闘争と国策捜査でやられてしまった。人生にはね、三つの坂があり。上がり坂、下り坂、それから「まさか」。交通事故、病気、逮捕とか人生には予期せぬ「まさか」があるんですよ。

---鈴木さんは胃ガンにもなりましたね。

鈴木 悪性といわれた。そのときは人生終わったと思ったですよ。それでも神様仏様がいて、今は完治しました。生きていれば、一発逆転もあるし、必ずいいこともあるんです。だから、諦めちゃいけない。

困ったときは私、鈴木宗男と比べてみればいい。そうすれば楽になるはずですよ。だから、みんながんばれ!

「グリー」の33歳・田中氏、世界長者番付入り

読売新聞の記事で、内容は:
【ニューヨーク=小谷野太郎】米経済誌フォーブスが10日発表した2010年版の世界の長者番付で、メキシコの実業家カルロス・スリム氏(家族含む)の資産額が535億ドル(約4兆8400億円)となり、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏(資産額530億ドル)を抜いて初の首位になった。

日本人の最高位は、カジュアル衣料専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の89位(76億ドル)だった。インターネット上で交流の場を提供するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)大手「グリー」の田中良和社長は資産額14億ドルで、今回の番付では2番目に若い33歳で721位に入った。

3位は米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の470億ドル。世界的な株価の回復基調を背景に、番付にのった保有資産10億ドル以上の「富豪」は1011人と、09年より3割近く増えた。

(2010年3月11日21時12分 読売新聞)

3月12日のフジテレビの「特ダネ!」でこの記事を紹介して田中氏のインタビューを放映していたのだが、非常に親しみやすい話しぶりで、好感をもてました。数日前(おそら3月10日)のNHKクローズアップ現代の「無料ビジネス」特集でも「グリー」と田中社長が紹介されていたのを思い出し納得したしだいではあります。
インタビューで田中氏が子供の頃から「目の輝いている人になりたかった」といっているのが非常に印象に残っています。こんなことを言う人はおそらく田中氏だけではないでしょうか。