水木しげるを読んでいる

現在、就寝前に読む本は「ゲゲゲの人生 わが道を行く」水木しげる著だ。先日、ブックオフで見つけたものだ。NHK番組「ゲゲゲの女房」放映時に関連して出版されたようなので、戦争と奥さんの話(対談も)が多い、マンガ入りのエッセィというところかな。

戦争中の不思議な話がたくさんあって面白い。人間の極限状態に、不思議なことは多発するようだ。そういったこともあり、マンガ作品「全員玉砕せよ!」に興味をもった。直接的には、エッセイの次の箇所に触発されたのだが。

水木サン語録コーナー *描かされた「全員玉砕せよ!」*

あれはね、全く不思議なんですよ。描かされたって感じ。
出来上がるまでは何か無我夢中でね、出来上がってから、「あっ・・・・」てな感じですよ。
誰が描かせたのかねぇ。やっぱり、あの島で死んだ連中だろうねえ。
やっぱり死ぬときは無念で残念だからねえ。
彼らが描かせたってのは、間違いないかもわからん。
だいたい戦争ってのは無理なんじゃないですか。
二十歳とか二十一歳くらいの青年を殺すってことは、やっぱり無理なんですよ。
アメリカだろうと日本だろうと、不自然なことなんです。
私はそう思いますよ。
だから、「戦争はしない方がいい」というのは、自然の声だと思いますよ。

“描かされたって”どういうことなのか、確かめたくなりますよね。で、格安中古本を探したのですが、なかったので、残念。週明けに通販注文することにしました。お陰様と言おうか、ネット徘徊中に動画サイトに「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争~ 」を見つけてしまいました。これは、DVDがプレミアム価格をつけていて、入手難の商品なんですね。NHKで放送された作品なのですが、評判もよかった作品とのことです。

ということで、動画、ご紹介します。

https://www.youtube.com/watch?v=uuXsd5J7sY4

3.11から三週間後の、このユーチューブ投稿で目から鱗が落ちた

3.11以降、生きるのに精いっぱいのような気がしたが、落ち着きはじめたころ、このユーチューブ投稿を見て驚いた。テレビ、大新聞のいうことと、実際の乖離にはただ唖然とするばかりだった。

 

思わず笑ったのは、ビデオ50分ごろから始まる、”地震の二日目の3月12日、避難所の近くで原発の方から自衛隊がすごいサイレンを鳴らしながら大量に列を作って来たので、心強く感じた。そうしたら、そのまま私たちを追い抜いて素通りしていった。それからどこにいったのかわからない”という箇所だ。

実は今日読んだ、”いとうせいこう,高橋源一郎の対談”で似たようなことが書かれていたので、逆にこのビデオのこの箇所を思い出してしまったのだが。参考まで、下記に引用しておきます。

『フィリピンで生き残った元兵士の書いたものを読んでいたら、「平時において、軍隊は国民を守る」。しかし「戦時になると軍隊は国民を守らない」と書いてありました。
戦闘が始まると軍隊は国民を守らないし、もっとひどくなると、軍隊は軍隊を守るための軍隊になる。もっとさらにひどくなると、軍隊は上官を守るための軍隊になる。なので、日本軍の戦闘の生き残りを見ると、帰ってきたのは上の人間ばっかり。下の位に行くほど死亡率が高いという逆ピラミッド構造なんです。』

以上、「二度と戦争を起こさないぞ」って言うけど、いや、もう起きてるんじゃないの?いとうせいこう×高橋源一郎 ”あの日”の後に書くことについて 2より。

 

 

無謀な作戦「インパール作戦」

北朝鮮とアメリカ・トランプがきな臭くなっている今日この頃ですが、戦争は嫌ですよね。

今日は、無謀な作戦の代名詞として現代でもしばしば引用される「インパール作戦」をご紹介。
無能な指揮官によって日本軍は無残に負け続けるのですが、どの指揮官も責任を取らないんですね。あきれ果てますが、究極のところ、戦争とはそういうものです。してはいけません。逃げましょう。

Watch video!